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渋沢栄一先生の関わった企業や設立企業はおよそ五百社? 慈善事業も数百?
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
下の画像は、筆者が東京証券取引所へ行った時に撮影したものです。
ニュースの映像でもよく目にしますが、現在は別の場所で実際の取引が行われているようでした。
さて、日本で資産運用をするとなると、多くの人は東京証券取引所で株式の売買をすると思います。
また、投資信託をするにしても、国内株式の投資信託の場合は、やはり間接的に東京証券取引所にお世話になっていることになります。
そして、この東京証券取引所の設立関係者の一人が渋沢栄一先生、ということです。
渋沢栄一とは? 近代日本経済のお父さん
数年後には紙幣のデザインが一新されるという報道がありました。
2024年ごろに切り替わるのでしょうか。
そして、その一万円札の肖像に描かれるのが渋沢栄一先生です。
下記はイメージ図であり、現実とは異なるようです。
渋沢先生はざっくり180年くらい前に生まれて、90年くらい前に亡くなりました。
割と現代の人と近い年代です。
亡くなった年齢が92歳ということですから、その時代の男性としてはずいぶんと長生きだったのではないかと思います。
- ちなみに1947年の男性の平均寿命は50歳くらい。
- 2020年現在でも、男性の平均寿命は81歳です。
- 女性は87歳くらいが平均年齢
女性は、4人に一人くらいは100歳程度までは生存するといわれています。
渋沢栄一先生は大変に長生きだったのですね。
さて、この渋沢栄一先生がなぜ一万円札の肖像に描かれることになったのか、筆者も当初は不思議でした。
というか「誰それ?」という気持ちでした。
渋沢栄一先生の関わった企業・作った会社 一例
筆者は縁あって、とある出版社さんから渋沢栄一が出てくる物語を書いています。
そんな縁があって、筆者は現在渋沢栄一先生の出てくる小説をいくつか読んでいるのですが渋沢先生の自伝的なものを読むにつれて、「そんなにいろいろできる人間いるの?」という印象です。
たとえば、
- こどものころから家業を手伝い、商才があった 剣術も得意
- 若いころ、お城を乗っ取って、横浜を焼き討ちにしようとした(未遂)
- 徳川昭武の随員としてちょんまげに刀二本差して、ヨーロッパで二年半ほど過ごした
- このころに株式の仕組みや、会社などのことを学ばれたようです
- 初期のお札を作るところのトップを務めた
- いわゆる商工会議所を始めて作った
- 日本で最初の銀行を作った(当時はバンクに当たる銀行という言葉もなく、金行にしようかという案もあった。なぜ銀行になったのかは不明)
- いまでいう財務省のトップになって、いろいろな税制を作った
- 東京ガス・王子製紙・東京海上火災保険・秩父セメント・帝国ホテル・キリンビール・サッポロビールなどなどの設立にかかわる、ものすごいたくさんあるようです。
ほんのちょっとだけでも「そんなこといっぺんにできる人間いる?」という感じがします。
どれか一つだけでもやり遂げるだけで大偉業というところです。
小説を読んだだけでも、この渋沢栄一先生がいなかったら、江戸時代から明治への近代化はずいぶんと遅れていただろう、と思わされます。
筆者の感じ取った渋沢栄一先生はこんな人
うまく言えませんが、自伝的な物語を読むと、以下のような性格が感じ取れます。
- 私腹を肥やそうとしていない
- 日本や経済のことをすごい考えている
- 失敗してもめげない
- すごい前向き
- お金、というか経済や会社の仕組みに詳しい
- 人のいいところを伸ばそうとする
- 本人は家族にもお金を残そうとしない
- 周りの困っている人を積極的に助ける
こんなところでしょうか。
なんというか、聖人君子という印象です。
でも、もちろん人間だから、怒ったり泣いたり、落ち込んだり、喜んだりもしています。
すごい人間らしい人でもあります。
2020年のNHK大河ドラマは渋沢栄一先生の「青天を衝け」!!
そして2020年のNHK大河ドラマの主人公はなんと、渋沢栄一先生!
なんだか今後しばらくは渋沢栄一先生ブームが起きそうです(笑)。
お札にもなるし、今後はいろいろな書籍やドラマ、テレビにニュースで引っ張りだこになるでしょう。
これは筆者の推測ですが、アニメやゲームのキャラ(例によってなぜかイケメンになる(笑))になると思います。
そのままの渋沢栄一先生の肖像画がとても味があって好きなのですが。
渋沢栄一先生が携わった企業・功績とは
渋沢栄一先生が携わった企業をちょっと連ねてみたいと思います。
参考文献はネットでいろいろ調べた、主にウイキペディアです。
- みずほ銀行
- 澁澤倉庫
- 王子ホールディングス
- 王子製紙
- IHI
- いすゞ自動車
- 太平洋セメント
- 清水建設
- 東洋紡
- 川崎重工業
- 第一三共
- デンカ(旧電気化学工業)
- 古河機械金属(旧足尾銅山)
- 損害保険ジャパン
- 朝日生命保険
- キリンホールディングス – キリンビール – 協和発酵キリン
- 東京製綱
- 新日鐵住金小倉製鉄所(旧浅野小倉製鋼→小倉製鋼)
- 大平洋金属
- サッポロビール
- 東京海上日動火災保険
- MS&ADインシュアランスグループホールディングス
- 三井住友海上火災保険
- あいおいニッセイ同和損害保険(旧ニッセイ同和損害保険)
- 日本製紙
- 東京ガス
- 帝国ホテル
- 日立金属
- KDDI
- 片倉工業
- ダイワボウホールディングス – 大和紡績
- 大日本製糖(大日本明治製糖)
- 三井製糖
- 住友重機械(旧浦賀船渠)
- 三菱重工業/三菱倉庫
- 新日鐵住金(旧東洋製鉄・旧九州製鋼→旧富士製鉄→旧新日本製鐵)
- 科研製薬
- 住友化学
- 三井物産
多すぎ、というか、どれも巨大すぎる組織です。
一つだけでも恐ろしい大変さになりそうですが。
一説では渋沢栄一先生が携わった企業は500社程度とも言われています。
そしておそらく、それを一人でやるのは、時間的・物理的に無理です。
年間1社起こしても、500年必要ですから。
そのため、筆者の個人的な意見では、おそらく渋沢栄一先生は人を頼るのがうまかったのではないか、人との交流が上手だった、あるいは人から大変に好かれる性格だったのではないかと思います。
まあ、仮に先ほどのような聖人君子的な性格であれば、自然と人が集まってきそうですから、可能なのかもしれません。というか、事実可能でしたから。
実業界だけでなく、社会貢献活動もスゴイ。
慈善事業にも多く携わっています。
- 日本赤十字社
- 東京慈恵会
- 聖路加病院などなど
渋沢栄一先生の良いところは、自分のもうけを最優先しなかったところだと思います。
「論語とそろばん」という自著もあるように、渋沢栄一先生は論語の考え方を尊重しています。
実際、しばしば利益第一で事業を起こそうとする人と口論をしています。
何事も思いやりをもって行ったので、自然と人が集まってきたり、頼られたり、任されたりしたのだと思います。
渋沢栄一先生を理解するなら、論語を読むとするっとわかる
まったくの偶然ですが、筆者も学生時代のころに論語に出会い、何回も読み返しました。
おかげで渋沢栄一先生の自伝的な書籍を読むと、「ああ、なるほど」と思うところがたくさんありました。
論語の専門家ではありませんが、論語とは、堅苦しい本ではなく、本質はすごく楽しく生きるために必要なことがわかりやすく書いてある気がします。
筆者も金融教育を行う時には、世のため、人のためになるように、より一層心がけていこう、と背筋が伸びる気持ちになりました。
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