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【金投資】今後も投資信託がおすすめ?
※金育研究所は金融リテラシーの普及・啓もう活動を行っています。
設立以来、金融・保険商品の販売・勧誘・斡旋は行っていません。
本記事は、金投資を推奨するものではありません。
お金の知識教育の一環として記すものです。
はじめに 金投資 否定派です(悪意はありません)
投資には様々なスタイルがあります。
- 株式
- 債券
- 不動産
- 金
など、様々なものがあります。
そして、どれも一概にこれが一番!
ということができないと思います。
また、金投資については、
メリット・デメリットがあり、
人によっては肯定派であり、
また人によっては否定派がいるのも事実です。
ちなみに筆者はどちらかというと、否定派です。
もちろん、金投資におけるリスクやデメリットを承知の上で
個人の背負えるリスク範囲内で行うのであれば、
それはまったく問題がないと考えます。
同時に、いろいろな意見を踏まえて、
最終的に投資家が判断を下すのが本来の投資だと思います。
※大事なお金ですから、
「金は安全だ」
という一面を強調した思い込みで始めるのは考えたいところです。
否定派の意見として、参考程度にお読みいただければ幸いです。
20年前に金に100万円を投資していたら、どうなった?
金というと、紙幣に代わる資産として位置づけられることもありますが、
実際には、値動きがあります。
それでは、
100万円を20年前に金に投資していたら、
どうなったでしょうか?
参考:わたしのインデックス サイトさま
上記サイトによりますと、
20年前に100万円を金に投資していた場合、
およそ350万円になっていた。
というデータが載っています。
これはスゴイですね。
およそ3・5倍です。
金の価値はどこにある?
金は、有事の金などともいわれていますが、
どこに価値があるのでしょうか?
ザックリ見ると、次のような価値があるようです。
- 戦争時に、その国の通貨の代わりになる(かもしれない)
- 希少性がある(と評価されるかもしれない)
- 工業原料としてのモノの価値がある(かもしれない)
上記は、いずれも「かもしれない」
とつけましたが、
金の価値も不変ではないかもしれない、と私は考えています。
例えば、車の素材などで、新しい素材が出ますと、
最初は価格が高いですが、普及したり、技術革新があると
価格が下がりますね。
極端なお話では、
戦国時代末期などでは、
海外のガラス製品が、空きびんであっても高値で売買されたようですが、
現在では、その価値はありませんね。
今後、デジタル化や技術革新が進んだ場合、
金に同じ価値があるとは、限らないような気もします。
今後の金投資のタイミングは?
金の投資は、基本的に埋蔵量が爆発的に増えるわけでは(たぶん)ありませんので、
欲しい人が増えれば上がりますし、
いらない人が増えれば下がるはずです。
一方で、金投資へのリスクには、
- 米ドル建ての金価格の変動リスク
- 為替レートのリスク
二つが大きく上げられます。
上記を踏まえて、今後の金投資のタイミングを見ると、
やはり、短期的なタイミングの探り合いになる気がします。
そして、いつの世もそうですが、
金融商品の短期的な値動きは誰にも読み切れません。
もし、自信がある人がいるならば、
行動経済学的などでいう、
自信過剰の状態になっている可能性があるかもしれません。
この状態では、頻繁な短期売買の傾向が強まることがあります。
金投資のデメリット
金投資における、デメリットとしては、
金には基本的に何かを生み出す力がない、
ということではないでしょうか。
債券や株式なら、利子や配当が付きますが、
金は持っていても、何かを生み出さないのですね。
金は理論上、生産に参加していない資産?
株式や不動産への投資は
基本的に何らかの経済価値を生産しています。
また、債券や預金も間接的に
経済価値の生産にかかわる資金の提供です。
つまり、理論上は、
- リスクはあるけれども、
- 何かしらのプラスのリターンを期待できる
ことになります。
あくまでも理論上です。
買えば必ず儲かるわけではありません。
その一方で、金は、
保有している状態では経済価値の生産や
それにかかわっていないことになるのかもしれません。
金投資で失敗する方法
上記のような理由ですので、
副産物が金にはありません。
そうなりますと、売却差益が重要です。
そのため、金投資で失敗するには、
- 高く買って、
- 安い時に売る
ということが主な原因になるでしょう。
金で積み立て投資をしたい?
確かに過去20年間で見ますと、
金価格は3・5倍になっていますので、
積み立て投資をする選択肢もあるでしょう。
しかし、過去の20年間のペースが
未来に当てはまるとは言えません。
前の場所で勝った力士が
今場所でも勝つとは限りませんよね。
もちろん、今後も20年間、
さらに大きく上がるかもしれませんが。
不安な時には金を買わない方が良い?
いずれにせよ、金への投資のみならず、
株式でも保険でも、
不安な精神状態の時には手を出さない方が賢明です。
それは、人は不安を感じると、
ついつい、不要な金融商品であっても、
買ってしまいやすくなるからです。
金へ投資する方法
金への投資には、
- 現物を買う
- 投資信託で買う
などの方法があります。
ただ、やはりいずれの場合でも
金は何かを生み出しませんし、
コストがかかります。
そうなると、利益の源泉は
売却差益しかありません。
以上のデメリットやリスクを
しっかりと理解したうえで、
金投資を行うのなら良いかと思います。
ポリシー
金育研究所は金融リテラシーの普及・啓もう活動を行っています。
学校や職場などにも、
お伺いいたします。
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関係者・読者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
今後も、微力ではありますが、
金融リテラシーの普及・啓もうに努めてまいります。