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金にまつわるいろんなお話
※金育研究所は、金融リテラシーの普及・向上に努めています。
この記事は特定の投資の手法を推奨するものではありません。
お金の知識教育(金育)の一環として記すものです。
金(ゴールド)って魅力的ですよね。
アクセサリーなどにも使われます。
そして、金融商品にもなるようです。
今回は、金について少し見てみましょう。
金の特徴
金の最大の特徴とは何でしょうか?
それは、金そのものの価値が(たぶん)不変、ということです。
もちろん、金の価格は変動します。
しかし、無価値になる可能性が大変低いのです。
なぜか?
それは、採掘量が限定的なうえに、
人工的に作り出すことができないから、と言われています。
そのため、株式などとは違い、半永久的に価値がある・・・かもしれない、というわけですね。
(世界中の人が、「あれ、金って別にいらなくない?」 といっせいに思えば、
無価値になるかもしれませんが)
そして、金の値動きの特徴として、
有事の金 というものがあります。
これは、戦争の気配や政治不安などが高まると、金の価格が上がる傾向がある
ことからついたものです。
でも、どうして有事になると金の価格が上がるのでしょうか?
それは、不安が高まると、株式などの価値が下がる懸念が強まるからです。
そうなると、株式を売る動きが強くなります。
売ったお金はどこへ行くのか?
価値がゼロにならない、金に向かうわけですね。
そして、金の価格が上がる、これが有事の金というわけのようです。
税金はかかる?
金の取引で、売却利益がたくさん発生した場合は、税金が発生します。
ここは、購入者の年収や、売却益などの諸条件によって異なってきます。
また、購入時には、消費税がかかります。
ですが、売却時にもその消費税分が上乗せされますので、
買ってすぐに売ると、(手数料などを無視すると)実質的には損得なし、ということになりますね。
金の密輸が増えたわけ
さて、近年、外国から金の密輸が増えています。
旅行客を装って、服の下などに入れて入国するのですね。
なぜでしょうか?
金ですから、どこで売却しても大差がないように思います。
普通に考えれば、交通費のほうが高くつきそうです。
しかし、ここにはカラクリがあります。
先ほど、金を売った時に消費税分が上乗せされます、と書きました。
ということは、消費税がない国・安い国から
密輸(入国時に日本の税関を通さない)すると、
消費税分がそっくりそのまま利益になる(価格が同じなら)わけですね。
というわけで、消費税が上がったあたりから、
徐々に金の密輸が増えてきたようです。
普通の投資は税金が20・315%
普通の株式などの投資の場合は、税金が20・315%もかかります。
例えば、株式投資で100万円の利益が出たら、
およそ20万円が税金で引かれるわけです。
0.315%が中途半端なように思えますが、
これは、東日本大震災の復興資金に回ります。
それにしても、20%というのは、結構大きいですね。
そこで、ニーサや積み立てニーサ、確定拠出年金などの
非課税制度が注目を浴びるのです。
そのうち税金は25%にまで上がる?
現状では20%ですが、そのうち25%程度にまで上昇するとも言われています。
実に地味な話ですが、投資ではいかに税金をかけないようにするかが重要です。
非課税制度を上手に使って、20%の部分を再投資に回すことができれば、
最短でお金を大きくできるからですね。
目立ちませんが、積み立てニーサや確定拠出年金を
最大限に有効活用するのが、お金持ちへの近道なのですね。
金投資は投資信託でもできる?
そんな金なのですが、現物を保管するのは結構大変です。
家に置いていると、盗難が心配ですし、
どこかに預けていると保管料がかかります。
選択肢の一つとして、金の投資信託を買う、というものがあります。
こうすると、保管料や盗難リスクがなくなります。
ただし、今度は信託報酬という、コストがかかるのが困りものです。
まあ、お金を人に任せると、その分コストがかかるのが、投資の常ですね。
金投資のデメリットは副産物が・・・?
そして、金投資のデメリット・・・とまでは申しませんが、
株式や投資信託に比べて金投資には、あるものがありません。
何でしょうか?
それは、配当や分配金・優待などの副産物がないのです。
ですから、ずっと持っていても、何か生み出すことがありません。
ただ純粋に、安く買って高く売らないと、利益が出ない存在なのです。
短期勝負では情報戦の様相が強くなりそうです。
まとめ
- 金は価値がゼロにならない金融商品
- 有事などには金の価格が上がりやすい
- 金は副産物がないので、純粋に売却益のみで勝負
※当投資相談所の名称は「金育研究所」ですが、
金育とは、お金の知識教育のことです。
専門は、インデックス投資です。
合理的な投資について学びたい方は、ぜひ、セミナーや個別相談にお越しください。
開業以来「金融商品の販売」は一切行っていないので、安心してご利用いただけます。