国際分散投資を行うと、国内株式のみの分散よりも、さらにリスクが下がる
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
現代ポートフォリオ理論に代表される、現代の投資理論において重要なことの一つに、「分散」があります。
ここでいう分散投資とは、複数の投資対象に投資先を分散することを差します。
これと対照的な言葉が「集中投資」です。
集中投資の代表的なのは、個別の株式に投資することです。
例えば「佐々木裕平株式会社(そんなものはない)」があった場合、その会社の株式だけに投資をするわけですね。
こうすると、佐々木裕平株式会社が倒産してしまうと、最悪の場合、投資したお金がゼロになってしまいます。
投資の結果は自己責任ですから、誰も損失を補填してはくれません。
これは怖い(笑)。
これを防ぐためには、そう! 分散が有効です。
例えば国内の株式にすべて分散投資をすると、リスクが下がります。
ですが、国際分散投資の観点から言えば、国内株式すべてへの分散投資ではまだ不十分です。
現代ポートフォリオ理論では、投資対象が増えれば増えるほど、リスク低減効果が高まります。
そしてそのためには、「少し値動きが異なる投資対象に投資すること」が重要です。
完全に異なる必要はないのですね。
そのため、国内株式だけでなく、全世界へと分散投資をすることが、理論上から見ても、優れている、というか効率が良い、ということになりますね。
もちろん、国際分散投資をすればすべてうまく行く、絶対儲かる! ということではありません。
ご存じのように、コロナウィルスの影響により、全世界の株価は大きく下がりました。
分散を徹底しても残るリスクがあります。
市場リスク(システマティックリスク)といいます。
でも、だからこそ、ショックを和らげるために、分散が大切だ、ということが良く分かります。
それではまた。