老後に必要なのは、お金だけではなく、健康だという考え方があります。
老年学(ジェロントロジー)です。
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経済学ではお金が大事だが、老年学では健康ややりがいも大事
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
老年学(ジェロントロジー)という学問があります。
これは、老年期にどのようにして過ごせば人は幸せなのか。なにが必要なのか、何を大事にするべきなのか?
なども考える学問だというのが私の認識です。
経済的に考えると、老後で大切なのはお金だが
私は金融教育を普及したいので、金融のことを考えている時間が多いです。
しかし、人生トータルで考えると、お金というのは人の効用(幸せ)の一部分にすぎないこともまた事実です。
特に老年期になると、体と心が大切です。
どちらも現役時代のころは、「あって当たり前」なものであり、「お金を稼がないと生活できない」という前提もあるように思います。
老齢期に必要なのは、生きがいと健康
その一方で、老齢期に必要なのは、お金はもちろんですが、生きがいと健康の方が重くなってくることがあります。
老年期には生きがいと健康がないと、お金がいくらあっても幸せになれないのですね。
そのため、若いころから、仕事と資産形成だけでなく、生きがいと健康についてもきちんと準備をしていかないといけません。
こどもに金融教育を行う場合は、この点も含めてトータルでお伝えすることが重要ではないかと思います。
テレワークの普及に伴い、通勤時間が減っている
コロナウイルスの影響で、テレワークが急速に進化したと思います。
地方の自治体によっては、補助金を出してまで、引っ越しを奨励しているところがあります。
ネット環境もほぼ普及しましたので、今後はますますテレワークが浸透していくのではないかと思います。
仕事のスケジュールに運動を入れるべき時代になる
そうなりますと、今後は仕事のスケジュールに運動を入れていかないといけなくなってきます。
なぜでしょうか?
それは以下のような流れです。
- テレワークが普及する
- 通勤時間がゼロになる
- 仕事に集中する
- 結果として歩行時間が減る
- 歩行に必要な筋力が低下していく
- 老年期に平均より早く歩行困難になる
このような、いまはまだ冗談に聞こえることが、今後多くの人にとって現実になる可能性があります。
これを防ぐためにも、テレワークをしている人は、スケジュールに運動を組み入れることが必要だと思います。
資産運用も大事ですが、体(資本)の運動も大事、なのではないか、というお話でした。
それではまた。