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マンションの修繕費が計画当初とずれる?
金育研究所では、金融リテラシーの普及・啓もう活動を行っています。
本記事は、現物不動産投資を推奨するものではありません。
お金の知識教育(金育)の一環として記すものです。
マンションの修繕工事費とは
マンションでは、
- 屋上
- 外壁
- 水道 配管
- ガス 配管
などの修繕工事を定期的に行うことがあります。
定期的にメンテナンスをすることで、建物の資産価値を維持しようというわけですね。
投資用のマンションでなく、自宅用のマンションであっても、
資産の一部ですので、見方によっては、投資(資産配分)の一部と考えることができます。
マンションの修繕工事費の相場はいくら?
2018/5/19 日経新聞参照
東京カンテイによると、一戸当たり月6067円だ(17年)。
それでも専門家の間では、将来の修繕を
賄うのに不十分との見方が多い。
年間では、7万円オーバーとなり、高い傾向であることが見えてきます。
40年間同じ現在価値だとしますと、300万円相当になる計算です。
戸建てよりはリフォーム費用が安いとは思いますが、あなどれない金額です。
マンションの修繕費が上昇している?
新聞報道によりますと、
2013年時点よりも、2018年では、
修繕工事費が2割から3上昇しているようです。
この背景には、建設業界での人で不足が影響しているようです。
- 人が足らないので、職人さんの奪い合いが起こる
- 職人さんのお給料が上がる
- 修繕工事費の料金が上がる
- 毎月の修繕積立金額が上がる
という流れのようです。
修繕積立金だけでは、足らない?
上記のように、ハイペースで修繕工事費の相場が上がりますと、
当然、月々計画していた修繕積立金だけでは足りない事態が出てきます。
もう一つの原因は、駐車場にある?
従来では、マンションの駐車場の収入の一部は、修繕積立金に充てられるケースがありました。
しかし、現状では次のような流れが起こりやすくなっていると言います。
- 車離れ(カーシェアや車自体を持たない・買わない)
- 駐車場の空きが増える
- 収入ダウン
- 機械式駐車場の維持管理費が高い
- 積立金が従来額では足らない
- 毎月の積立金が増える
修繕積立金は、マンションを買うと上がる?
また、分譲マンションでは、
購入した時には、修繕積立金が安いが、
その後上がる、ということもあるようです。
その理由の一つは、売り手側としては、
「最初から修繕積立金を高く設定していると、売れにくいから、後で上げる」
という面もあるようです。
マンションを購入する際は、
あらかじめ「修繕積立金は上がるかもしれない」
という心づもりで臨むべきかもしれません。