こんにちは。金融機関から販売マージンなどを受け取っていない中立的なアドバイザーとして講演執筆活動をする佐々木裕平です。
筆者は今年で46歳となります。
40年近く前は小学生だったのですね。当たり前ですが。
そのころ、貯金が趣味でした(笑)。
お年玉をもらっては、銀行へと預けていました。
さて、このころは金利(お金のレンタル料金)が高かったのです。
年率で6%くらいありました。
これは、銀行や郵便局に定期預貯金をすると、12年間で元本が2倍になる計算です。
例えば、100万円を預けておくと、12年後には200万円に、24年後には400万円になる計算です。
とても高いです。
なぜこんなに高かったのでしょうか?
その理由は、ケインズ経済学と景気にあります。
ケインズ経済学では、景気が良くなりすぎる、また悪くなりすぎるのを防ぐために、景気のアクセルorブレーキとして、金利を上下させる、という考え方をします。
つまり、私がこどものころは、バブル真っただ中であり、株価の時価総額では、日本がアメリカを抜いて世界ナンバーワンだったようです。
・・・だったようです、というのは、こどもでしたのでその実感が全くありませんでした。
実感があったのは、お年玉を1万円預けておくと、いつの間にか、五百円くらいお金が増えている、ということでした。
利息が付いたのですね。
佐々木少年はその五百円を握りしめて、コロコロコミックやミニ四駆を買うのでした・・・・・・。
でも、これってお金持ちのお金の使い方に似ていますね。
収入の一部を投資に回す→投資で増やしたお金の中でやりくりをする→時間経過とともに投資元本は増え、徐々に人や企業・地域はお金持ちになっていく・・・・・・。まったく同じです。
さて、その後、1990年ごろに日本の不動産もろもろのバブルが崩壊します。
ここから急激に日本は景気が悪化していきます。
すると、金利を下げないといけなくなります。
なぜか?
金利が高すぎる、というのは景気にとってはブレーキなのです。
そのため、アクセルを踏み込まなければなりません。
このアクセルに当たるものが、低金利なのです。
レンタル料金が低い(安い)方が、誰だってお金を借りやすくなります。
そのため、ケインズ経済学では、景気が悪くなると、金利を下げるのですね。
理論上は、これで景気が徐々に良くなっていくはずです。
ところが日本は、あまりにも短期間に急成長を遂げたために、ひずみが大きくなりすぎていたのかもしれません。
結局、このダメージを回復させるのに、40数年かかりました。
いや、もしかしたら、とっくにダメージは回復していて、いまは他のダメージでいま一つ元気がないのかもしれません。
あるいは、複合的な理由(少子高齢化や人のマインドの変化)により、長期的に景気が良くならないのかもしれません。
まとめ 景気が良くなれば金利が上がり、悪ければ下がる
いま日本は40数年ぶりに金利が上昇しそう・・・・・・なところです。
ところがいろいろな理由により、なかなか上昇しきれません。
また、仮に景気が良くなったとしても、じつは私たちの生活、および主観的な幸福度はあまり変化がないのかもしれません。
個人単位でみると、(どんな未来でも大丈夫なように)老後に備えて、iDeCoやNISAでお金を増やしすこと。
そして、主観的幸福感が高まるように、楽しくおおらかに生きていくことが大切なのかもしれません。