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うまい話と、人の持つ特性にご注意ください。
※金育研究所は金融リテラシーの普及・向上に努めています。
本記事は各種仮想通貨や、ビットコインの売買を推奨するものではありません。
お金の知識教育(金育)の一環として、記すものです。
まず、前提として、世の中に
- 絶対に良い投資
- もっとも優れた投資対象
はありません。
もしあれば、みんながそれを買いますよね。
すると、次第に価格は適正価格に落ち着きます。
このため、世の中にはうまい話はありません。
長期で見ると、リスクに応じたリターンに落ち着きます。
そのため、特に、新しい金融商品の場合は、
その金融商品の価格が適正かどうかを見極める目が必要です。
(※分からなければ、無理に新しい金融商品にチャレンジする必要はないと思います)
昨今人気のビットコインはどうでしょうか?
ビットコインは消滅する?
これは未知数ですが、
個人的な感想としては、
消滅はしないけれども、
次第に各国の規制が強化され、
普通の金融商品として扱われるようになると、
リスクとリターンも一般的な金融商品と同列になり、
適正な価格になる・・・と思います。
それが市場というものではないでしょうか。
「私もビットコインを買おうかしら」
先日、ご年配の女性が3人散歩されていました。
一人の女性が
- 「みんなが買ってるから、私もビットコイン買おうかしら」
- 「なんだか分からないけど、良いらしいのよ」
- 「○○さんも儲かったんですって」
とおっしゃっていました。
あなたはこのご婦人のご意見をどう思うでしょうか?
ビットコインが悪いわけではありません。
冒頭にも書きましたが、
サギなどは論外ですが、
一番良い金融商品というものはありません。
不動産投資でも株式投資でも、仮想通貨でも、
損得するのは、その人次第なのです。
だからこそ、投資をする前には、正しい
金融知識・理論が必要です。
そして、それはどんな投資でも共通の部分があります。
そして、人だからこそ、知識がないと、
ヘンテコな行動をとりやすくなります。
行動経済学でも、それは徐々に明らかになりつつあります。
人の持つ特性①
- 高い時に買いたくなる
昨今のように、価格が急騰していると、
ついついほしくなります。
たとえば、
- 行列のできているラーメン屋さん
- 誰も並んでいないラーメン屋さん
あなたはどちらで食事をしたいですか?
多くの人は行列の方を好みます。
これは投資でも同じです。
ITバブルしかり、仮想通貨バブルしかり、です。
あなたは合理的に行動しているつもりかもしれませんが、
本当は、そうではないのかもしれません。
人の持つ特性②
- 仕組みが良く分からないほど魅力的に思える
ビットコインと株式投資、どちらが儲かりそうでしょうか?
ビットコインですか?
では、どうしてそう思うのでしょうか?
私もビットコインの仕組みは良く分かりません。
多くの人もそうではないでしょうか。
しかし、人は、良く分からないものにこそ、希望を見出すのかもしれません。
人の持つ特性③
- 自分に都合のよい情報だけを集める
ネット全盛のこの時代、
欲しい情報は瞬時に集まります。
そして、怖いことに人は
自分に都合のよい情報だけを集めたがることがあります。
悪いニュースこそ、認める勇気が必要です。
日経新聞2018/1/22抜粋
「あっという間でとても逃げられなかった」
都内の27歳の男性は360万円を元手にした証拠金取引で
16日夕に5400万円分のビットコインを購入。
直後の急落で証拠金やすでに保有していたビットコインを
全額失ったうえに450万円の借金を負った。
購入から損失確定までの時間はわずか50分。
「おいしいときもあるが、それ以上に危険も多い」。
自分に言い聞かせるように言葉をかみ締めた。
まとめ
無理に新しい金融商品や、
急激に値上がりしている金融商品に
飛びつく必要はないかもしれません。
人は合理的な生き物ではありません。
生まれながらにして、非合理的な生き物です。
行動経済学の各種研究でも明らかになりつつあります。
ですが、それゆえに人は素晴らしいのです。
一例:人は、自分が損をしてでも、困っている人を助けます。
しかし、こと自分のお金となると、非合理的では困ります。
損しても良いお金はないからです。
投資においては、
キチンとした理論と知識によって
合理的に判断、行動することが必要ではないでしょうか。
投資についての経験が浅い方や
まったく知識がない方は、基礎から学ばれることをお勧めします。
大きく損をしてから学ぶよりも、
先に学んでおくことは、立派な対策だと感じます。