イデコとは?メリット・デメリット・注意点を7ポイント比較

資産運用

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イデコってこんな制度です。

最近、イデコっていう言葉をよく目にしませんか?

 

新聞とか、雑誌でも見かける機会が増えました。

 

なんとなく、資産運用の制度かな?

 

という気がしますが、実際にはどのようなものなのでしょうか?

 

詳しく学んでみましょう。

 

※イデコでは、投資をすることができます。

 投資は損をすることがあります。

 

 イデコだからと、適当にやっていては思惑と違う結果が訪れることもあります。

 この記事はあくまでも制度の解説です。

 

 ネット上の情報(この記事含む)だけで投資が分かった気持ちになるのは危険です。

 実際の運用方法には、より正しい知識がある方が望ましいと思います。

家族とお金

①イデコとは?

  • イデコとは別名:個人型確定拠出年金

 

この、確定拠出年金という名前、分解してみましょう。

 

それは、毎月出すお金(拠出)が確定している年金制度

ということですね。

 

つまり、将来に受け取れるお金は運用者(あなた)次第なのです。

 

自己責任型の年金制度なのですね。

 

ちなみに、管轄は厚生労働省です。

 

②どこでできるの?

イデコは、個人が自分の意思で加入できます。

 

そして、自分の意思で掛け金を拠出します。

 

加入する金融機関は、自分の意思で選びます

 

運用も自分の意思で行います。

 

こう書くと、すでにハードルが高いので

敬遠しがちですが、少しづつ進めていけばそんなにむつかしくありません。

 

③加入時のポイント

加入する金融機関により、

  • 口座管理料
  • 品ぞろえ
  • 受け取り方法

などが違います。

 

もうこれだけで、うんざりしそうですが、頑張りましょう。

 

一つの選び方として、

  • 証券会社を選ぶ(銀行などは除外)
  • 超大手から選ぶ(競争が働いていて、安く、良い品がそろっている傾向)

があります。

 

一度選ぶと、移動はできますが、面倒ですので、

加入前にしっかりと検討しましょう。

貯蓄から資産形成へ

④受け取り方法

イデコの受け取り方法は、大きく3種類あります。

  1. 高度障がい者になった場合・・・障害給付金
  2. 加入者が亡くなった場合・・・死亡一時金
  3. 基本的に60歳以降に受け取れる・・・老齢給付金

 

一般的なのは、60歳以降に受け取れる老齢給付金です。

 

老齢給付金の受け取り方法は3種類です。

  • 一時金で受け取る
  • 年金形式で受け取る
  • 一部は一時金で、残りは、年金形式で受け取る

 

年金制度ですが、一括でも受け取れるのですね。

 

※投資運用した場合は受け取り時期により、大きく金額が変わってくるでしょう。

投資の知識はイデコと言えども、必要です。

 節税メリット以外の投資のリスクは通常の投資と同様なのです。

 

⑤いくらまで毎月掛け金を出せられるの?

その人により異なります。

 

最低5000円からです。

金額は1000円単位で変更できます。

 

分かりづらいので表にしてみましょう。

第一号被保険者

(自営業者など)

第二号被保険者

(会社員など)

第三号被保険者

(主婦など)

イデコのかけ金額 月6.8万円まで 月1.2万円~2.3万円

企業型確定拠出年金がある・ないなどで金額が変わります。

月2.3万円まで

 

公務員の上限は1万2000円です。

 

⑥イデコのメリットは?

  1. 掛け金全額が所得控除される
  2. 運用益が非課税になる
  3. 年金を受け取る時に税負担が減る
  4. 信託報酬がお値引きされていることがある(はずれ商品もあります)

 

投資や税金になじみがない人からすると、ピンときませんが、

大変お得です。

 

ずるいくらいお得です。

 

そのため、「イデコをしましょうね。」という空気があるのですね。

 

ただ、お得なのは税制上であり、

運用面は通常の投資と同様です。

 

思わぬ落とし穴を踏まぬようにしましょう。

投資信託 おすすめできないわけ 毎月分配型

⑦イデコのデメリットと注意点は?

  • 原則として60歳まで引き出せない
  • 年金受け取り時に、条件によっては税金がかかることがある
  • 口座管理料がかかる(金融機関により異なります)
  • 60歳未満の人しか掛け金が出せない

 

60歳まで引き出せないのは、メリットとも言えます。

 

絶対に老後にしか使えないお金があるのはとても重要です。

 

人は合理的ではありませんので、

お金があると、つい使いたくなるのですね。

 

未来のための積みたてニーサ

その他の投資非課税制度との比較まとめ

※下の図表は2018年1月時点の内容です。

今後、法改正などで変更になる可能性があります。

  ニーサ ジュニアニーサ つみたてニーサ イデコ(個人型確定拠出年金)
利用できる人  日本に住む20歳以上の人 日本に住む20歳未満の人   日本に住む20歳以上の人  60歳未満の国民年金または厚生年金保険の被保険者
 運用管理者 本人   親権者等  本人 本人 
 つみたて時税制 所得控除の適用なし   所得控除の適用なし   所得控除の適用なし   全額所得控除
 運用中の非課税 5年間運用益非課税   5年間運用益非課税   20年間運用益非課税   70歳まで運用益非課税 
 払い出し時の税金 課税されない   課税されない   課税されない   元本を含めて原則課税(ただし、退職所得控除または公的年金等控除の対象)
非課税投資枠(年間)  120万円  80万円  40万円   会社員・自営業者などの属性により、14.4万円~81.6万円
 非課税累計投資枠  600万円 400万円  800万円   上限なし 
 投資対象商品 上場株式(ETF/REIT含む)投資信託   上場株式(ETF/REIT含む)投資信託  金融庁指定の投資信託・ETF 定期預金・保険・投資信託 
 新規に投資できる期間 2014年から2013年  2016年から2023年  2018年から2037年   いつでも
投資方法 一括買い付け・つみたて 一括買い付け・つみたて つみたて つみたて
損益通算・繰り越し控除 できない できない できない できない
資産の引き出し いつでも引き出せる 18歳まで引き出せない いつでも引き出せる 原則60歳まで引き出せない
スイッチング・分配金再投資の扱い 新規の購入とみなされ、非課税枠を消化 新規の購入とみなされ、非課税枠を消化 新規の購入とみなされ、非課税枠を消化 制限なし
口座開設手数料・口座管理手数料 無料 無料 無料 口座開設手数料2777円(税込み)

口座管理手数料2004円~7000円程度(金融機関による)

 最低拠出額 制限なし  制限なし  制限なし  月5000円から 
金融機関の変更  年単位で可能  できない  年単位で可能  いつでも可能 
 ほかの制度との併用制限  つみたてニーサとの併用は不可 制限なし  ニーサとの併用不可  制限なし 

まとめ

イデコは、資産形成に向いている制度です。

 

ただ、それは、制度の使いやすさという点で「向いているかもしれない」、というだけです。

内容は通常の投資とほぼ同様です。

 

損をする可能性などは、従来と変わりません。

 

非課税制度だから元本保証などということはありません。

※貯蓄タイプを除く

 

投資対象が適切でなければ、

資産形成がうまくいかない可能性が高まります。

 

投資についての経験が浅い方や

まったく知識がない方は、基礎から学ばれることをお勧めします。

 

大きく損をしてから学ぶよりも、

先に学んでおくことは、立派な対策だと感じます。

 

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