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なぜインデックス運用が注目を集めているの?
最近、経済の雑誌などを見ていると、インデックス投資、
またはインデックス運用という文言が目につきます。
あまり聞きなれない言葉ですが、
株式投資とどのように違うのでしょうか?
詳しく見てみましょう。
まず、株式投資をおさらい
株式投資はメジャーですが、インデックス投資との違いを分かりやすくするためにまとめます。
- コストが超低価格(基本的に売買時に少ししかかからない)
- 値動きは個別企業の業績に大きく影響する(ハイリスク・ハイリターン)
- 市場全体の影響も値動きに反映する
- 配当や優待がある
- 売却差益で利益を得られる
上記のような特徴があります。
特に、コストが安いのが良いですね。
数ある投資の中でも、抜群のコストの安さが特徴です。
また、倒産や上場廃止などで無価値になったり、
100倍以上の利益を手にできるところも特徴です。
魅力的で、良くも悪くもハイリスク・ハイリターンなのです。
次に、インデックス投資とは?
それではインデックス投資とは何者でしょうか。
株式投資が株式に投資するものであるように、
インデックス投資とはインデックスに投資するものです。
特徴としては以下のようなものです。
- コストがずっとかかる(投資信託よりは安い傾向にある)
- 値動きは個別企業の業績にさほど影響されない
- 市場全体の影響も値動きにダイレクトに反映する
- 分配金がある(ない種類もある)
- 売却差益で利益を得られる
株式投資と大きく違うのは、コストがずっとかかるという点。
そして、値動きが市場全体とダイレクトに連動するというところです。
その理由は、インデックスそのものに投資をしているからです。
そもそもインデックスってなに?
インデックスとは?
それは、経済指標や指数のことです。
たとえば、私たちの身近にあるインデックス=経済指標には次のようなものがあります。
- 日経平均株価
- トピックス
いかがですか?
聞いたことがあると思います。
ちなみに、日経平均株価は1部上場企業の主要な225社の平均点のようなものです。
トピックスは、一部上場企業およそ2000社の平均点のようなものです。
そう、インデックス=経済指標=各ジャンルの平均点みたいなものなのです。
つまり、インデックス投資とは、それぞれの市場の平均点に投資をすることです。
インデックス=市場の平均点は無限にできる?
しかし、メリットの多い(後述します)インデックス投資ですが歴史はまだ浅いのです。
アメリカで大きく花開いたのは、2000年。
日本では、2007年ごろです。
ほんのここ20年で出てきた投資方法なのです。
なぜか?
それは、インターネットとコンピューターの進歩によるとところが大きいのです。
実はインデックスは、世界中の価格のつくものすべてにつくれます。
- 株式市場があれば、その市場ごとの平均点としてのインデックス
- 債券市場があれば、その債券市場ごとの平均点として
- 金・原油市場があれば、その市場ごとの平均点として
つまり、市場ごとにできます。
市場を1部2部に分ければ、さらに2つのインデックスが生まれます。
仮のお話ですが、お花の市場があれば、それもやろうと思えばできます。
お野菜の市場でもできます。
お野菜の市場を細分化してキュウリだけの指標もできますね。
こんな風に、理論上は無数にできます。
でも最近まではなかった。
それは、市場全体の平均点をリアルタイムで連携することができなかった=金融商品化できなかったから。
それがインターネットとコンピューターの出現によって変わりました。
ですから、新しい投資方法なのです。
インデックス投資でも株式投資ができる?
そのためインデックス投資には様々な種類があります。
上記の表の中に、株式があります。
そうです。インデックス投資でも株式に投資をすることができます。
もちろん、個別の株式ではありません。
株式市場という全体に投資をすることができます。
時代がもたらした、とてもスケールの大きな投資方法なのです。
インデックス投資のメリット
それでは、インデックスが何か? →指標であり、各市場の平均点
が分かったところで、インデックス投資のメリットを見てみましょう。
- 市場全体に連動するので値動きが比較的わかりやすい
- 個別株の値動きに左右されにくいので、どっしりと長期で運用できる
- 市場自体が成長すれば、大きな利益を安定して享受できる可能性がある
夢みたいな話でしょうか?
日本の戦後の日経平均株価はいくらだったかご存知ですか?
1950年→109円でした。
それから、2017年7月6日現在は20000円です。
183倍になっています。
長期投資のすごさも分かります。
しかし、これは昔のお話です。
日本だけで大丈夫?
中には
「今後も日本でインデックス投資をしよう」
と思われている人もいるかもしれません。
ですが、ちょっと頭が固いかもしれません。
世界は今も成長期ですが、日本はもう低成長時代に突入しているのかもしれません。
↓の図を見てください。
この図は、日本の市場の推移ですが、ここ27年ほど、成長していません。
インデックス投資では、成長する分野に投資をしないと成功しません。
次のような方は要注意です。
- 銀行・証券会社で勧められた投資信託を買っている
- 日本株ばかり買っている
- J-リートばかり買っている
一度、頭を柔らかくして、世界の成長と日本の成長を冷静に分析してください。
もしかしたら、とんでもない見落としをしている(させられている)かもしれません。
まとめ
- 株式投資は個別の企業の値動きに大きく左右される
- インデックス投資は市場全体の値動きに左右される
- インデックスとは指標のこと
- 世界に目を向ければチャンスは広がる可能性がある
文責:広島のファイナンシャルプランナー 佐々木裕平
(資産運用のご相談なら金育研究所・旧佐々木FP事務所)