私は現在、「世界のエリート投資家は何を見て動くのか」アンソニー・ロビンズ著 三笠書房 という本を読んでいます。
少し不思議なのは、タイトルの「何を見て動くのか」に関しては、ほとんど言及されていないのが、「不思議だな」と思うところです。
さて、この書籍の前半は著名な投資家やお金持ちたちへのインタビュー形式で進んでいきます。
その過程で「お金持ちは何を大切にしているのか」というテーマについて、しばしば触れられています。
アメリカに住む「超」のつく大金持ちたちが大切にしているものとは、何なのでしょうか。
Contents
社会貢献活動が人の幸せを増大させる
この本の著者によると、人の幸せを大きくする行為、それは社会貢献活動や寄付だといいます。
これは納得できる部分があります。
というのも、お金から得られる効用は、ある一定以上の年収(例えば700万円くらい)を上限に、それ以上どれだけお金が増えても、あまり増えないのではないか、という研究結果のデータがあります。
確かに。
それはそのはずです。
ある程度の幸せに必要なものは、お金で買えるものの、それ以上おカネでは幸せは買えないのですね。
つまり、資産形成は重要だけど、それだけでは人は十分に幸せにはなれないという可能性があります。
また、逆に言えば、どれだけお金持ちになっても、満たされることはない、ともいえるかもしれません。
社会貢献活動とは? 寄付とは何か?
そこで社会貢献活動です。
- 例えば土日にボランティアでごみ拾いをする。
- 無償で誰かのために働く。
- 自分の資産の一部を寄付する。
書籍の中では、こういった行為をすることも、社会貢献活動・寄付だと述べていました。
正直、とても進んだ考え方だと思います。
筆者にとっての、効用を上げる・下げる社会貢献活動とは
私もこれまでに無償での社会貢献活動は何度か行ったことがあります。
- 病院での傾聴ボランティア(ただひたすら患者さんのお話を聞く・話し相手になる)
- 平和公園での記念式典での車いすボランティア活動
- 日本FP協会での無料の相談
- 少額の寄付
・・・・・・少ないですね。
少ないながら、私は効用(幸せなど)を上げる社会貢献活動と下げる社会貢献活動が「自分にとってはある」と感じています。
私の効用を上げる社会貢献活動
- 相手の顔が見える・親族・家族でも良い
- 自分が働く(人をあごで使わない)
- 誰かに指図されない(自分の意志で動く)
- 相手の気持ち(感謝や不満)がダイレクトにわかる
- 無料ではなく、少なくてもいいから見返り(報酬)が得られる(欧米では有料でも社会貢献活動はある)
- 寄付は相手の顔やお金の流れ、使用目的、途中でどれくらい抜かれる(スタッフの人件費などで)のかが、明確になっていればとてもありがたい
- 寄付は少額(多すぎると、逆に自分が困る)
上記のようなものです。
私の効用を下げる社会貢献活動
- 相手の顔が見えない
- 寄付をするのはいいが、お金の流れが不透明だったりするのはいや(もちろん寄付は素晴らしい行為だと思います。たいした寄付もしていない私にどうこう言う権利はありません。個人の意見です)
- 誰かの意志で寄付や活動を強要される
- 社会貢献活動をしても、直接的に相手の気持ちが理解できないと残念
などという感じです。
まったくもって子供のような意見です。
しかし、同じ社会貢献活動なら、自分の効用を高める行為を選択する方が、継続性もあり、結果としてより良い社会貢献活動になるのではないかと思います。
社会貢献活動は多くの人がすでに行っているのかもしれない
社会貢献活動はとても素晴らしいことですが、その精神だけを見ると、すでに多くの人がお仕事を通して実践している気がします。
つまり、社会貢献活動はボランティア活動や寄付だけではなく、通常の仕事の思考や行動と同じ部分があると思うのです。
- コンビニで働くこと
- 工場で働くこと
- そのほか様々なお仕事
いずれでも、仕事は「誰かのため」になります。
そう考えると、社会貢献活動というのは、特に特別なものではない気もしてきます。
私の継続できる社会貢献活動は金融教育
それでは私が生涯継続できる社会貢献活動は何かと、自問すると、金融教育だろうと思います。
金融教育であれば、先ほど述べた私の効用を上げつつ、活動を行うことができます。
というわけで、今後も人生を通じて金融教育に努めてまいりたいと思います。