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資産形成上手は節約上手?
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
筆者はかつて節約に励んでいた時期があります。
もちろん今もできるだけ無駄な買い物はしないようにしていますが。
自己流ではありますが、節約をアレコレ頑張ったおかげで、ちょっと物事がよく見えるようになった気がします。
例えば、資産形成が上手な人は、節約が上手だな、という発見です。
ここで面白いのは、彼らは「自分が節約に励んでいるつもりはない」ということです。
資産形成が上手な人は、そもそも無駄な買い物をしないので、「頑張って節約をしている」というストレスがありません。
普通に暮らしているだけでお金が自然と増えていく、といううらやましい状況です。
で、資産形成が上手な人は、さらにそのお金をiDeCoやつみたてニーサで上手に増やし続けている、という現状です。
二種類のお金持ち
世の中には多くの種類のお金持ちがいます。
生まれつき(先祖代々)お金持ち・昔は普通でだったけど、起業してお金持ちなどですね。
今回は、そんなお金持ちの中でも、次の2パターンを見てみましょう。
- 収入も多く、支出も多い
- 収入は普通、支出が少ない
①の方は、いわゆるお金持ちのイメージですね。
じゃんじゃん稼いで、ジャンジャン使う。そんな典型的なお金持ち。
この状態で老後の心配がなければ、それはそれでとても幸せなことだと思います。
ただ、人生は何が起こるのかわからないですから、計画的に老後の資金計画だけは立てておいた方が良いと思います。
また、誰でもが①の状態になれるわけではありません。
一方で②の収入が普通だけど、支出が少ない、というお金持ちは多くの人がなることができます。
どういうことでしょうか。
収入が普通でも、支出が少ないということは、放っておいても、どんどんお金がたまる、ということです。
だからお金持ちになりやすい。
また、本人たちはお金をたくさん使おうとか、豪勢な生活をしよう、という思いがなく、かつ節約している気持ちもないので、ストレスフリーで、満ち足りた気持ちで生活をしています。
このような人は、一円あたりから得られる効用(お金の満足度)が非常に高いと推測されます。
いわゆる幸せな人々です。
そのため、見方を変えれば①のお金持ちよりも②のお金持ちの方が幸せ度合いは大きいこともあるかもしれません。
スマートなお金持ちは節約もうまい?
先ほどの②の収入が普通で、支出が少ないお金持ちをスマートお金持ちとここでは呼びましょう。
スマートお金持ちさんは、節約もうまい傾向にあると感じています。
どういうことでしょうか。
つまり無駄な買い物をしないのですね。
無駄なお金を使っていないので、自然に、結果として節約ができている、という楽な状態です。
個人的な、やってもいい節約
ちなみに昔の筆者がやった節約の中で、これは良かった! というものを上げてみたいと思います。
それは禁酒です。
お酒が昔は大好きだったのですが、禁酒をすることで、お酒代が浮きますし、将来的な医療費の削減になり、かつお酒を飲まないことで、夜間に勉強をする時間が増えました。
- 体に影響を与えないもの
- ストレスを増やさないもの
- 時間を無駄にしないもの
新しいリスクを増やす、やってはダメな節約
一方で、新しいリスクを増やしてしまいかねない節約はしない方がいいと思いました。
- 健康を害するもの →食費の節約。長期的に見ると健康を害し、医療費が上昇。食費が薬代に変わるだけで意味がない
- 精神的にきついもの →本人が人生が楽しくないと感じるような節約は何のためにするのか疑問
- 時間が大量に無駄になるもの →通勤で歩くことは健康に良いが、それで勉強や仕事の時間が圧迫されるのでは、本末転倒
節約で浮いたお金をどうするか、それも問題だ
さて、上手に節約出来たら、それを積み立てすることが資産形成では重要です。
なぜでしょうか。
それは人が(平均的には)いい加減なので、お金をほかのところに使ってしまうのです。
ですから、積立貯金と積立投資を二刀流で行うことが重要です。
長期間使わないお金は資産形成に回すことで、さらに資産形成の効率を高められます。
とはいえ、なかなかスマートお金持ちにはなれないものです。
ああ、スマートお金持ちになりたい(笑)。
それではまた。