私は、資産運用の勉強をするずっと前は、「資産運用は技術が大切なのだろう」と思っていました。
それから資産運用の勉強を始めてしばらくすると、「資産運用は知識(金融経済学:現代ポートフォリオ理論)が大切だな」と思うようになりました。
さらにもう少し勉強を進めると、「資産運用は心の働き(行動経済学:プロスペクト理論)について学ぶことも大切だな」と思うようになりました。
もっと資産運用の勉強をしていくと、「資産運用には確率論や量子論、そして物理学の基礎も大切だな」と思うようになりました。
こんな風に、一口に資産運用といっても、実に幅広い要素で構成されていることに気がつかされます。
そしてそれぞれの分野がとてつもなく広くて、深い。
おぼれそうです(笑)。
でも、多くの人(投資家)にとって、もっともやっかいなのは「心の働き」だと思います。
もう少し踏み込んで言えば、平均的な人間特有の「認知エラー」ですね。
合理的な資産運用の(特に運用面)について講演をするときは、心の働きをきちんと理解したうえで、対処方法を明示することが大切なのではないか、と思うようになりました。