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いつかに備えて、一覧表を用意しておきましょう。
資産運用は、本人が現役時代から始めるのが一般的ですが、
シニア時代も計画的に行うことが今後は求められます。
※運用内容は個人の資産規模や預貯金、リスク許容度などにより異なります。
シニア時代に、投機的な投資方法を推奨するものではありません。
しかし、いつかはご本人による資産運用は終わりを迎えます。
その時に備えて、どのようにしておくか、今回は見てみましょう。
何がどこに、どれだけあるのか分からない!
今はまだ、想像もつかないかもしれませんが、
どなたかが亡くなった場合、
そのあとご遺族がすることは多岐にわたります。
そして、それは かなり大変な作業です。
特にお金の場合は大変です。
作業量もさることながら、
全体像を把握することが困難だからです。
お金に関してもそれは同様です。
銀行口座からお金を出すにしても、
相続人全員のハンコや戸籍謄本などが必要になる場合があります。
100万円でも1000万円でも必要です。
資産が少額でも高額でも、
全体像を把握することは必要です。
特に、オンライン証券で投資をすることが多い
この時代では、注意が必要です。
最低限、どこのオンライン証券で投資をしているかくらいは明らかにしておきましょう。
web上のID/パスワードを紙に書いて残したい方もいらっしゃるかもしれませんが、
情報流出の可能性がありますので、これはあまりお勧めできません。
本人でなければ分からないものもあるかもしれません
一般的に、個人の財産や価値のあるものは、
本人にしか分からないことが多いです。
中には、価値がある物であっても、親族から見たら、ゴミだと思って捨ててしまったり、
保険に加入していたのに、請求しなかったり、
口座の分かれている預貯金の存在にずっと気が付かなかったりすることもあるかもしれません。
特に以下のものは、要注意です。
- 預貯金
- 電子マネー
- 現金(タンスなどにしまっている場合)
- 不動産
- 株式
- 債券
- 投資信託
- 生命保険
- 個人年金
- 損害保険
- 貴金属
- 美術品(価値のあるもの)
- ゴルフ会員権
- クレジットカード
- 公的年金
- ネット管理している銀行口座など
後々、郵送物などから分かることもあるでしょうが、
そのたびに手続きをするのは大変です。
あらかじめ一覧にしておきましょう。
あらかじめ終活ノートに書いておきましょう。
終活というと、何やら縁起でもない話に聞こえますが、
そんなに深く考える必要はないかもしれません。
家計簿を書くように、
いま、どれだけの資産が
どこに、どれだけあるのかを、
一覧表にしておくことで、
自分自身もスッキリします。
遺族の意外と知らないこと
お金以外にも、次の点には注意が必要です。
- 遠い親戚の住所・氏名が分からない、知らない
- お寺に毎年収めていた、お墓の管理料などを知らない
- 亡くなった方の管理していた遠い地域のお墓の場所やお寺の場所を知らない
- 親戚以外に、大切なご友人の住所・氏名が分からない
これらは、書いておいてもらわないと、分かりませんね。
書いたら、伝えることも大事です
家族が複数人いる方は、ノートのページを
コピーして同時に配布しておくのも良いでしょう。
せっかく終活ノートを書いたのに、それをずっとしまっておくのも
少々危険な気がします。
誰もそのノートの存在に気が付かないと、
元の木阿弥になるかもしれません。
また、1年に一度のペースで更新することも重要ですね。
使っていない口座などは整理しておくと、便利
昔作ったけれど、現在は使っていない口座などは、
解約して、管理をシンプルにすることも重要です。
何から手を付けていいか、分からない!
終活ノートの書き方が分からない方は、
書店で売っている終活ノートを利用すると便利です。
まとめ
今回は、終活時の資産管理でした。
大げさに聞こえるかもしれませんが、
資産運用は現役時代から、亡くなるまで、
そして、本人が亡くなった後は、相続後も「資産」として生き続けます。
そして、年齢や働き方によって、資産運用のスタイル(内容)も
変化していくことが一般的です。
ただ、お金と投資については、
大人であっても初心者であることが普通です。
それは、義務教育ではあまり触れられないからです。
ですが、これからの時代、
知らないで過ごしていると、
困った事態になるケースも出てくるかと思います。
金育研究所(広島県広島市にあります)では、
金融庁の金融リテラシー向上にあたる活動をしています。
当研究所ではそれを金育(お金の知識教育)と呼んでいます。
投資未経験者・初心者の方にも多くご利用いただいています。
金育研究所は、設立以来、何も金融商品・保険商品の販売・勧誘・斡旋は行っていません。
お金の知識教育を普及・向上させ、世の中を明るくすることが本旨です。
(企業・学校・団体などへも出張セミナーをさせていただきます)
どうぞお気軽にご利用ください。