こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
皆様はお料理をされるでしょうか。
今回は、視点を変えてお料理についての経済的な価値についてみてみたいと思います。
Contents
節約としてよく議題に上る「自炊料理」の表面的な価値は60万円?
家計を見直す際によく議題に上がるのが食費です。
例えば、頻繁な外食や出来合いのお惣菜を良く買う傾向のある、ある一家の食費が月に9万円だとします。
で、それを完全に自炊にできた場合、食費が月に4万円で済むようになった、とします。
これは十分に実現可能な数値だと思われます(アルコール類は飲まない、などちょっと厳しいですが)。
では、この自炊料理にて年間ではいくら節約できるのでしょうか。
5万円×12か月で60万円ですね。
つまり、この過程の場合、自炊料理をするということは、年間の収入が60万円増えるのと同様の効果がある、ということになります。
自炊料理が金融商品なら、その価値は1,200万円?
では仮に年間60万円分のリターンが期待できる金融商品に置き換えてみると、その価値はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、仮に全世界株式インデックス投資信託の期待リターンが5%だとします。
そうすると、年間60万円の金額のリターンを得るには、計算上の必要な投資額は1,200万円となります。
つまり、先ほどの家庭の場合、自炊料理をし続ける、ということは1,200万円の投資をしているのと似たような効果が期待できる、ということです。(しかも自炊料理の場合、元本割れもしない)
自炊料理の隠れたメリット、それは医療費・保険費用の削減
また、自炊料理にはそのほかに大きなメリットがあります。
それは健康に良い、ということです。
もちろん、適切な減塩料理、かつ栄養バランスに配慮することが必要ですが、ある程度の栄養・調理の知識があれば、それは割と簡単に現実にできます。
その結果として、将来的に医療費や保険にかかる費用の大幅な削減が期待できます。
料理のスキルは、一生役に立つスキルなのですね。
毎月5万円を積み立て投資すると、40年間で7,600万円に増やせる
では、今度は先ほど浮いた、毎月5万円のお金を積み立て投資に回してみましょう。
投資先は、やはり全世界株式インデックス投資信託で、期待リターン5%と仮定します。
期間は40年間です。
ずっと積み立て投資をします。
結果は、
- 出したお金2,400万円
- 増えたお金5,230万円
- 合計7,630万円
- となります。
自炊料理の隠れた価値は9,000万円以上になる?
こうしてみると(先ほどの世帯では)
- 自炊料理の金融商品の価値は1,200万円
- 浮いた5万円を積み立て投資に回すと7,600万円
- 健康になることのメリット プライスレス
つまり、ざっくり見て9,000万円くらいの価値がある、という風に考えることも(無理やり)できると思います。
お金の置き場所や、使い方は少し変えるだけで、将来的に大きな差となる、という一例といえるかもしれません。
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