アルゴリズム取引の正体|個人はどう考えるのが合理的なのか?

Contents

アルゴリズム取引を個人を含む投資家が行うと、どうなるのか?

今回は、アルゴリズム取引をみんながやったら、どうなるのか? というテーマで考察してみたいと思います。

結論を先に述べると、仮にみんなが行えば、

アルゴリズム取引はあてにならないし、

ランダムウォーカーになる、というところです。

アルゴリズム取引とは?

注意点として、筆者はアルゴリズム取引についてそんなに詳しくありません。

その点をご了承いただいたうえで、お読みいただければ幸いです。

アルゴリズム取引の、アルゴリズムとは、計算手順を意味します。

乱暴に言うと、売買判断の基準となる移動平均線などのテクニカル指標や、利益確定・損切りのタイミングなどを計算により、選ぶものだそうです。

アルゴリズム取引が正しくって、すべての投資家が取り入れたら、どうなるか?

仮にアルゴリズム取引が正しいとした場合、皮肉なことにアルゴリズム取引は通用しなくなると考えられます。

どういうことでしょうか。

例えば、あるアルゴリズムにおいて、確実に値が上がる、ということが分かっているとします。

そうすると、そのアルゴリズム取引を利用しているすべての人がそれを買います。

買えば儲かるのですから、参加者が効率的な場合は、そうするはずです。

しかし、みんなが同じように行動をしてしまうと、先ほどのアルゴリズムは乱れてしまうはずです。

場合によっては、みんなが買ったことにより、価格が上昇しすぎ、かえって損失になることもあるでしょう。

すなわち、市場が効率的な場合、アルゴリズムが必ず正しいと、未来は異なるものになってしまうと考えられます。

市場が効率的な場合、ランダムウォーカーになるのではないか

また、あるアルゴリズムがある場合、その裏をかこうとする人も当然出てきます。

また、その裏の裏を読もうとする人もいます。

またある人は、まったく異なる手法で分析をしてきます。

そうなりますと、市場の株価などの価格はランダム、つまりでたらめに動き出すと考えられます。

これをランダムウォーカーと呼びます。

アルゴリズム取引では市場平均を超えられないのではないか

筆者は効率的市場仮説とノーベル経済学賞も受賞したハリー・マーコウィッツ先生の現代投資理論がおおむね正しいのではないか、と考えています。

それを鑑みますと、アルゴリズム取引では、市場平均を超えられないのではないかと考えています。

広島|初心者でも安心して楽しく学べる投資セミナー 定期開催中

広島の金融教育研究所では、定期的に市民の方向けの公開講座を開催しています。

2016年から始まった当講座も来年で五年目に突入します。

また、2019年12月開催分で節目となる90回目の開催です。

初心者の方でも安心して楽しく学べる構成を心がけています。

どうぞお気軽にご参加ください。

関連記事

  1. 広島の投資セミナー情報

    初心者向けの資産運用基本のお話|スーパー定期預金と総合口座の…

  2. ETF(上場投資信託)の純資産総額の調べ方

    【裏ワザ】 ETF(上場投資信託)の純資産総額の調べ方

  3. 福沢諭吉

    オフショア投資・地域の意味とは?おすすめ?デメリットは?

  4. 投資の暴落はいつ? 暴落を待っているのは正しいの?

  5. 広島 資産運用 セミナー 分散投資について

  6. 資産運用相談

    資産運用の相談・セカンドオピニオンにおすすめの個別相談

PAGE TOP