投資で失敗する人・怖い人・リスク管理への「考え方」アドバイスs5

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資産運用には興味があるけれど、ギャンブル的なのは怖い。という人向けの記事です

こんにちは。金融機関から販売マージンなどを受け取っていない中立的なアドバイザーとして講演執筆活動をする佐々木裕平です。

投資に興味があるけれど、最初は怖くって、なかなか一歩が踏み出せないものです。

ちなみに私もそうでした。

また、思い切って一歩を踏み出しても、自分の予想と反してい大損してしまうこともあります。

ちなみに、金融機関に手数料を無駄に多く搾取されやすい人の一例は、こんな感じです。

  1. 少数の人にしか知られていない、うまい話がある、と思う
  2. 売り手が「お得な商品の情報」を教えてくれる、と思う
  3. 特定の期間のうまく行ってるデータを見て、「未来も大丈夫だ」と安心する

こういうのって、真面目な人ほど「何がいけないの?」と思っちゃいがちな点なんです。でも、とっても危険なことなんです。

金融教育研究所・お金の学校

効率的市場仮説を知ろう。投資で失敗しがちな人への「考え方」のアドバイス

経済学では、効率的市場仮説、というものがあります。

どういうことでしょうか。

まず、基本的に投資の世界の人は「あなたと同じくらい(あるいはそれ以上)の情報を持っている人々」・・・・・・という前提です。

厳密には違いますが、理論上のお話です。

ですから基本的に「少数の人にしかしられていない、うまい話」はないんです。本当にうまい話があったら、あっという間に広がってなくなってしまいますからね。

また「売り手が「お得な商品の情報」を教えてくれる、と思う」のも危険です。

どうしてかというと、これって経済学的にはちょっとあり得ないのです。

どういうことかというと、もし、あなたが「お得な情報」を知っていたら、他人に教えますか? 

まあ、教えてしまう人もいるかもしれませんが、それをすると、自分の儲けが減ってしまうことになるので、教えないんじゃない? っていう考え方が主流です。

そして、自分だけで買います(そうした方が、自分が儲かるから)。

ですから、売り手側がプロであるほど「私たちに熱心におすすめするお得な商品の情報」は「どうでもいいモノかもしれない」って考えるべきなのです。

そして、最後にもう一つ「特定の期間のうまく行ってるデータを見て、「未来も大丈夫だ」と安心する」のも危険です。

なぜでしょうか。

その理由は、投資の世界では過去のうまく行ったデータと、未来の運用成果は関連性があまりないからなんです。

売り手側は、売ることが目的ですから投資対象の「調子が良かった時」のデータを示します。

これは自然なことです。

でも、その陰では、「調子が悪かった商品」のデータがたくさんあります。でも、買い手側に表示されるのは、「調子が良かった時」のデータだけです。

すると、なんとなく「この運用会社(または商品)は安心できる」って思っちゃいがちです。

心構えとしては、陰では消えていった成績のよくない商品があるけど、それは見えない・良いモノだけが見えるモノ、になっているかもしれないっていうことです。

行動経済学では「サバイバル・バイアス」なんて言ったりもします。

相手の示したデータは「よくて当たり前」だと考えるべきではないでしょうか。

投資で大失敗したくないなら、投資対象である、全世界株式インデックス型投資信託のリスクと期待リターンをまず知りましょう

それでは、今度は投資で大失敗しないために、リスク管理をしましょう。

  • リスクとは「値動きの幅」のこと

基本的にリスク(値動きの幅)は統計的なデータなので「結構あてになる」と考えられています。

つまり、投資対象資産のリスクをしっかり把握しておけば、それ以上の損失は出しにくい≒失敗しにくい、っていうわけですね。

でも、未来のことですから、しっかりと計算をしてリスクを出しても「それが現実になるの?」っていうと、過度な期待はできないんですね。

大切なのは、基本的にはリスクとリターンはおおむね比例するだろう、って言うところなんですね。ただ、その数値自体がフワフワしてますから、「過度に期待しちゃダメですよ」って言うところです。

投資が怖い人向け、具体的な全世界株式インデックス型投資信託のリスクの数字は標準偏差で20%

それでは具体的なリスクの数字を見てみましょう。

全世界株式インデックス型投資信託

  • 期待リターン 5%+長期金利
  • リスク(標準偏差) 20%

標準偏差がリスクのことですね。

ちなみにこれは、全世界の株式に徹底的に分散投資した状態(いわゆるインデックス型投資信託)のリスクだと思っていただくと、おおよそあっていると思われます。

これから何が分かるのかと言いますと、それぞれの資産を購入した場合などに、「ものすごく悪い年(3標準偏差)には大体このくらい下がりますよ、ということが分かります(これは正確な表現ではありませんが、リスク(標準偏差に3をかけて期待リターンを引くと、ものすごく悪い年の統計的な下がり幅が出ます。もちろん必ずそうなるとは限りませんが)。

また、ものすごく悪い年というのは、2008年のリーマンショックレベルの出来事があった年です。

いわゆる100年に一度レベルの金融危機ショックです。

ここではざっくりと余裕を持って、3標準偏差で見てみましょう。

  • 全世界株式株式なら、ものすごく悪い年には半分くらい下がる可能性がある

という感じです。

ここで大切なのは「どのくらいの儲かるのかな?」ではなくて、どのくらい下がるのかな? っていうことです。

投資初心者がハイリスクな投資をすると、失敗しやすいワケを解説

よく「投資初心者がハイリスクな投資をすると失敗する」と言われます。

正確に言うと、リスク(値動きの幅)が把握できてないからなんです。

もうちょっと別の言い方をすると「あれれ、こんなに損するなんて、知らなかった! もうイヤ!売っちゃう!」となります。

その結果、元本割れをした状態の安値で売ってしまいます。

そして(その後で値段が回復するかもしれないのに)短期間で売ってしまいます。こうすると、「投資初心者がハイリスクな投資をすると失敗する」を自分で実現してしまうことになりますね。

投資が怖いと感じる投資初心者には(専門家にも)、投資信託がおすすめ

でも、自分ではどのくらいのリスクに耐えられるのか? とか、良く分からない! という人もいます。そんな人には次のようなものがお勧めです。

  • 投資信託

投資信託は、分散投資に向いています。先ほど見た全世界株式インデックス型投資信託もそうですけど、リスクが数値として出ています。

ですから、投資が怖い人には、まずは分散投資しやすくって、ある程度のリスクが分かる投資信託を組保有することをお勧めします。

このように、投資による失敗の怖い投資初心者向けのサービスがあります。投資初心者の人は、上記のような仕組みを使って、小さく始めてみるのも良いかもしれませんね。

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みるみる貯まっていく “仕組み” さえつくってしまえば・・・・・・」

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どうぞよろしくお願いいたします。

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