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日本の三種類の奨学金について
※本記事は2019年5月時点の奨学金制度について記しています。年度ごとに大きく奨学金の制度は変わりますので、最新の情報は日本学生支援機構のHPにてご確認ください。https://www.jasso.go.jp/shogakukin/
日本学生支援機構の奨学金には以下の三種類があります。
給付 奨学金 |
第一種 奨学金 |
第二種 奨学金 |
給付奨学金について
給付奨学金は、返済の必要がありません。
ありていに言いますと、もらえるお金です。
ただ、給付奨学金は希望者が全員もらえるわけではありません(その他の奨学金も同様)。
給付型の奨学金は、家計要件と学力要件の二種類があります。
家計要件 | 住民税非課税世帯 及び それに準ずる世帯 |
学力要件 | ① 申し込み時までの評定平均が3.5以上
② ①に該当しない場合、学習意欲などが認められること |
ここで重要なのは、学力要件①のように成績が良くなくても、家計要件を満たしていて、②やる気があれば認められることがある、ということです。
ですので、住民税非課税世帯の方で進学を躊躇している方がいる場合は、ぜひ一度学校の先生に相談をしてみてください。
給付 奨学金の締め切りはいつ?
給付 奨学金の最初の締め切りは高校在学中の一回目の予約採用です。
これは例年ですと、5月~6月ごろに、学生の通っている高校で行われます。申し込みは高校を通じて行います。
説明会が開催されますので、興味のある人は必ず参加して、申し込みをしておきましょう。
まだ大学などに受かっていないし、それどころか、どこを受験するかも決まってませんけど?
まだどこに行くかも、そもそも進学するかどうかが決まっていなくても、とりあえず給付型奨学金の要件に収まるなら、申し込みましょう。
それは、間に合わないからです。今後は大学入学後にも給付奨学金が受けれる可能性もありますが、入金は遅くなりますので、間に合わない可能性もあります。
後述する、第一種・第二種 奨学金にしてもそうですが、6月ごろの予約採用申し込みで、とりあえず申し込んでおきましょう。
大学などに受からなかったら、奨学金の返済が大変になりませんか?
奨学金の各種申し込みをしておいて、大学に受からなくても心配はいりません。
奨学金のキャンセルができますし、キャンセル料もかかりません。
一番怖いのは、お金が借りられるにも関わらず、申し込みが間に合わずに進路をあきらめてしまうことではないでしょうか。
第一種・第二種 奨学金について
第一種奨学金は、貸与型の奨学金です。
平たく言うと、借金です。ただ、お金のレンタル料金である金利が付きません。
借りたお金の金額だけを十五年や二十年などの期間に分けて返済をするものです。
第二種 奨学金も借金です。
こちらは利息が付きます。つまり、借りたお金よりもたくさんのお金を返す必要があります。
第一種・第二種 奨学金の申し込みの目安
一例ですが、以下のような目安があります。
名称 | 学力基準 | 収入の目安(会社員・4人家族の場合) |
第一種奨学金 | 5段階評価の評定平均が3.5以上 | 747万円以下 |
第二種奨学金 | ①平均水準以上の学力がある。
②または、やる気がある |
1100万円以下 |
やはり、第一種の方は、学力基準がしっかりとしています。
一方第二種の方は、必ずしも学力が必要ではありません。②のようにやる気があれば、借りられる可能性があります。
第一種・第二種はいつ申し込む?
やはり6月の予約採用申し込みで申し込みます。
10月ごろにもありますが、やはり6月に最初に申し込んでおくのが得策です。
それは、10月の二回目の予約採用で落ちると、お金の用意が間に合わなかったりする可能性があるからです。
奨学金については、受かるかどうかを見極めてからではなく、早めに動くことが重要です。