2020年3月のコロナショックから、およそ半年がたちます。
一時は30%程度にまで下落していた日本とアメリカの株価も、ほぼ回復しました。
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2008年の金融危機ではどれくらい株価が下がったのか?
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
大型の台風が近づいてきて、週末は大荒れになりそうな予感です。
さて、台風のように金融危機は厄介なものです。
ちなみに2008年の金融危機時には株式の価格は世界でおよそ半分にまで低下しました。
そして2020年3月のコロナショックでは、およそ30%の低下となりました。
コロナショックの金融危機の後は、インフレと株価の急上昇が起こる可能性もある
ところが半年後の本日9/4時点では、ほぼ株価は回復しています。
もちろん上がったり下がったりをしていますが、遅かれ早かれ、完全に元の水準にまでは上昇する、と個人的には考えています。
なぜでしょうか?
それは、金融緩和が世界中で行われているからです。
リーマンショックだけでなく、世界の政府や中央銀行はこれまでの二百年程度の株式市場の歴史の中で様々な金融危機に直面してきました。
そしてその都度、打開策を打ち出し、人類は金融危機に勝ってきました。
個人的には今回の金融危機ほど強力な金融緩和は初めてではないのか、と思います。
それほどスピード感がありました。
それは株価が半年で回復したことを見ても明らかなのかもしれません。
今後も当面の間、金融緩和は緩まない、と個人的には考えています。
ということは、この後の流れとして
- 世界中にお金が余る、そのお金は株式市場に流れ込み、価格が上昇する
- 景気も次第に良くなり、さらに株価が上昇する
- 企業の業績も上がり、世界的にお給料も上がり、好景気となる
- 世界的にモノの値段が上昇する→インフレになる
- 株式はインフレ時には上昇する傾向があるので、さらに株価が上昇する
- 世界各地の市場で、プチ株式バブルが発生する
- 数年後にはじけるまで、好景気が続く
という流れになるのではないかと、勝手に考えています。
次の金融危機はいつなのか?
計算上は金融危機時に大量に株式を購入することで、早くお金を大きくすることが可能です。
しかし次の金融危機がいつなのかはわかりません。
早ければ来年かもしれないし、二年後、いや十年後かもしれません。
そのため、現状では積立投資・一括投資・スポット投資のいずれかにすると短期的に成果が良いのかは、わかりません。
短期的には未来にかけることになると思います。
しかしその一方で20年程度の長期的な視野で見れば、金融危機すらも「たいしたことない下落幅」でしかありません。
真に長期的に考えるのであれば、どの投資スタイルでも良いのかもしれません。
金融危機の原因はほとんどの人にはわかっていないから、金融危機が起こるのでは
また、金融危機が発生するまでは、多くの人にとって、金融危機の原因がわかっていません。
2008年の米国の不動産ショックについても、2011年のギリシャの国債ショックについても、一部の人を除いて、ほとんどの人が気が付いていなかったのです。
もちろん気が付いていれば、あらかじめ手を打つことで、金融危機にならないかもしれません。
しかし気が付いていないから金融危機になるのだと思います。あるいは気が付いていても、もうどうしようもないのかもしれません。
そして現在においても、実は世界のあちこちで金融危機の火種はくすぶっているのかもしれません。
いつか再び起こる金融危機、その時にどう動くかで、個人の資産形成のスピードは大きく変わってくるのかもしれません。