効率的市場仮説があるから、金融知識が増えても、運用利回りは増加しないワケ

Contents

金融リテラシーの向上で、運用利回りは増えるが、限界が必ずある

こんにちは。

金融教育研究所の佐々木裕平です。

近々、オンラインセミナーも開始する予定です。

これにより、全国どこからでも金融教育研究所の公開講座を受講できるようになります。

さて、金融知識が増えるほどに、運用利回りが増えるでしょうか?

答えは、市場が効率的である場合、無理である、ということになると考えられます。

 

金融リテラシーの向上は、運用利回りの増加をもたらすが・・・

確かに、海外の研究者の発表によれば、金融リテラシーの向上は投資家のリターンを向上させる効果があります

これは確かです。

明らかに勉強をしていない群より、金融教育を受けた群の方が、長期的に見た場合のリターンは増加します。

ただ、それは無限に増加する、ということではありません

例えば、金融教育をものすごい受けたら、それに比例して運用利回りが数十%アップ、数百%アップ! ということにはならない、ということです。

なぜでしょうか?

 

効率的市場仮説とは?

金融経済学では、効率的市場仮説という考え方があります。

これは市場の参加者、つまり世界中の投資家はみんなだいたい賢いだろう、というものです。

そしてその世界では、おそらく投資家たちは、割安な銘柄、これから儲かる銘柄を常に探している、はずです。

ということは、その世界においては、割安な銘柄、これから儲かる銘柄が、仮に存在した場合、すぐに買われてしまい、儲からない、割安ではない銘柄になるはずです。

つまり、効率的市場仮説が有効であるなら、残念ながら、どれだけ金融知識、金融リテラシーを向上させても、ある一定以上のリターンは得られない、追加的に儲けられない、ということになります。

 

だからこそ金融リテラシーの向上は、最低限は必要だと思う

しかし、だからこそ、その金融リテラシーの向上から得られる上限程度のリターンは、誰しも得るべきではないかと思います。

だって、上記が正しいのであれば、やはり金融リテラシーがない人、金融知識を学んでいない人は、その上限程度のリターンすら得ることができない、ということになるのですから。

それではまた。

Visited 3 times, 1 visit(s) today

関連記事

  1. お金持ちになる方法

    ほったらかし投資術ってどんなもの? 良いの?悪いの?

  2. pile of books

    【金融リテラシー向上クイズ】長期分散つみたて投資をしていて、…

  3. body of water under blue and white skies

    短い資産運用アドバイス:お金を減らさずに使う方法を教えて!→…

  4. clear glass with red sand grainer

    時間の価値【定収入でも自由がある方が良い?】高収入でも、時間…

  5. 中古住宅 と不動産投資

    住宅ローンは借り換えるのがおすすめ?住宅関連9点解説

  6. 投資で失敗したくない人のための資産運用の具体的な方法・平均回…

よく読まれている記事


ポートフォリオのつくり方

新NISAどの投資信託がおススメ?経済学上は【全世界株式インデックス型投資信託】【投資信託の銘柄選び方】

つみたて投資の終わり方

ファンドラップが不要な理由

学資保険とNISAどっちがいい?

期待リターンが面白い!

最近の記事 ランダム記事
  1. a party banner hanging over a table in a restaurant
  2. a hand holding a long silver chain with a diamond on it
  3. man in white dress shirt wearing black framed eyeglasses
  4. boy wearing gray vest and pink dress shirt holding book
  5. man sitting beside side table
  6. black and silver laptop computer
  7. pile of books
  8. cheerful young woman screaming into megaphone
  9. woman with a sign
  10. close up photo of monitor
  1. blindfolded girl sitting in a chair
  2. 投資解説 投資信託

アーカイブ

最近の投稿

PAGE TOP