行動経済学一例 保守性とは

保守性が強い人ほど現状に対してすぐに認めることができないくせに、認めた後は極端になりがち

今回は、保守性について見てみましょう。意外とここにも投資で損をしやすい原因があるのかもしれません。

 

こんにちは。

金融教育研究所の佐々木裕平です。

キャッシュレス化がどんどんと進行していっていますが、皆様はキャッシュレス化していますか?

私は恥ずかしながら、昨年くらいからようやくキャッシュレス化しました。

それまではお買い物では完全な現金派でした。

いまではキャッシュレスに対応していないお店だけでしか現金を使わなくなりました。

極端ですね」

はい。極端です

そしてこの極端さは多くの人が持っており、それゆえに投資で判断を誤ることもあるかもしれません。

 

保守性とは

まずどうやら平均的な人間には「保守性」なるものがあるようです。

どういうものか?

それは新しい物事に対しては、十分な証拠がなければなかなか受け入れることができないという心理的な傾向です。

たとえば、株式市場がどんどん値上がりしていく状況があるとします。

私のような保守性が強い人はなかなかその現実を受け止められません。

「どうせすぐに下がるさ。いまは買わないよ」

こう思います。(いま買えば儲かるかもしれないのに)

保守性が崩れると、心はその歪みを取り戻そうと極端に振れる

でも、さらにどんどん株価が上がっていきます。

私の考えと事実がどんどん離れていきます。

やがて保守性が破綻します。(あの時買っとけばよかった)

私の考えは間違っていた。株価はまだまだ上がるのだ」

という風に、今度は考え出します。

そうなると、「ちょっと買う?」

いいえ「いまが買い時なのだ!」とたくさん買ってしまいます。極端です。

 

保守性が強い人ほど、極端な行動をとりがちかもしれません

ちょっと前までゼロ(ないしは否定的)だったのに、急に大きくプラス(賛成)に考え方が極端に振れているのですね。

「そんなのおかしいじゃん」

私もそう思っていました。

でもどうやらおかしくないみたいです。少なくとも、私の心にとっては

どういうことでしょうか。

つまり先ほどまでは「上がらない」という考え方に保守的だったのですが、現実がそれを打ち負かしてしまいました。

すると、今度はその心の歪み・乖離を取り戻そうと心が働きます

その結果、他者からすると「極端だな」と思われるような行為を、自然にとってしまうのですね。

でも、心と行動は、先ほどまでの自分とバランスを取っているだけなのかもしれません。

最近、身をもって知りました(笑)。

資産運用では、失敗のもとになりやすい

さて、このような平均的な保守性を持つ人(私みたいな人)は、実は資産運用に向いていないのかもしれません。

なぜか?

それは、高い時に買う、安い時に売る、ということをしやすいからです。

これをやると損をします。

なぜか?

大多数(平均)の人が保守性を持つということは、多くの人が、

  1. 高値になったころに買います
  2. で、その後、大きく下がり出し、損をします
  3. 安値になったころに売ります
  4. で、その後、大きく上がり出し、損をします

こんな風に当たり前に、真剣に、損をする行動をとってしまうのですね。

 

俺が売ったら、なぜか上がる。私が買ったら、なぜか下がる

世の中には、なぜか自分が売り買いすると、その反対の値動きになってしまう、と悩んでいる投資家の方が多いのかもしれません。

実はその背景には頑固な「保守性」とそれゆえの、大きな振り替えしによる「極端な行動」があるのかもしれません。

また、平均的な人には多かれ少なかれ保守性があると言われています。

そうである以上、やはり人は生まれながらにして「資産形成で損をしやすい特質」を持っているのかもしれません。

それではまた。

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