家庭でできる金融教育!教えておきたい3つのポイント!

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子どもに金融教育をしたい!と思ったら?##

昨今では「貯蓄から資産形成へ」という考え方が当たり前、になってきました。

金融教育の普及啓もう活動をしている私にとっては、とてもうれしいことです。

さて、そうなると「子どもに金融教育をしたい!」という親御さんも増えているんじゃあないでしょうか。


でも「いざ金融教育!」となると「何から教えたらいいのかな?」となる方が多いのではないかと思います。

それもそのはず、そもそも、大人でも金融教育がしっかりできている人は、あまりいないから。それは、大人がだらしない、という話ではなくて、誰でも習っていないから、そうなってしまうのが普通だと思います。

ちなみに私も、子供のころからお金が大好きですが、子供時代に特に勉強をした経験はありません。

小中高と、学校でも特別に習った記憶はありません。税金ぐらいでしょうか。

ただ、お金が好きでしたので、いろいろと考えてはいました。

貯金と両替、つみたてたらいくらになる? 毎月いくらで生活したら、いくら残る? 数十年後にいくらになる? ……くらいのことでしたが。

さて、現状、義務教育でのお金の話はだいぶ増えてきたようです。

「税金・金利・クレジットカードの使い方、注意点、投資信託」という様相です。

そして、現在では18歳を超えたら、就職先はもちろん、個人でも投資(企業型確定拠出年金・iDeCo・NISAの税制優遇されている資産形成の制度)に触れる機会があります。

特に、企業型確定拠出年金は会社員の多くが強制加入なので、金融知識の差が如実に出る部分かと思います。

ですので、最低限、それらに至るまでの金融教育は家庭でしておいた方が良いように感じます。


ポイントとしては、次の3つを抑えておくのが大事なんじゃないかと思います。

将来お金に困らない!子どものための2つの知識


最低限の金融教育で子どもに教えたい知識は次の3点です。


1. 「お金が入ってきたら(収入)、まずつみたて投資とつみたて貯金をする」
2. 「入ってくるお金が増えても、使うお金の量は増やさないように心がける(資産効果を防ぐ)」

まず、これを伝えたらよいのかなと思います。
ものすごいシンプルですね。でも、この3つが理解できていれば、子どもが将来、仕事についてさえいればお金には困ることはない、と考えられます。

また、そのまま将来の資産形成・運用にも活かせます。
出費のところが、収入を上回ってしまうと、必ず赤字になるわけですから、その範囲内で納めれば基本的にお金に困らないワケです。

まあ、現実的には物価上昇があり、賃金の上昇が追い付かなくて、難しい一面がありますが。


では、収入の額以上の出費をするのはどんな時でしょうか?

それは、借金ですね。借金というと大げさですが、カードのローンとか、リボ払いなどのお金の使い方です。
言い換えれば「毎月使っていいお金は、毎月入ってくるお金から先につみたてた残りのお金の中だけにとどめる」ですね。

「入ってくるお金が増えても、使うお金の量は増やさない」とお金持ちになりやすくなる


日経新聞の報道などでも時折目にしますが、収入が結構あるのに貯金がない人がいます。

それと同時に、収入がそんなにないのに貯金がばっちりできている人もいます。なんだか不思議ですね。


ちなみに従来の経済学では、普通の人(私たち)は「合理的な経済人(ホモ・エコノミクス)」として想定されています。

この想定上の普通の人(合理的な経済人)がどんな人かと一言でいうと「とってもスゴイ人」なんです。

例えば、投資では株価などの適正価格が分かるし、公表されている株式に関する情報はすべて知っている、という具合です。すごいですよね。

もちろん大真面目に経済学のお話です。


そのため、貯金に関しても「特に頑張らなくてもキッチリお金が貯まる」という設定なんです。冗談みたいだけど、本当なんです。
だから、普通に考えたら、高収入の人ほど貯金が多くて、低収入の人ほど、少ないんです。

でも現実は必ずしもそうではありません。
なぜなら、実際の普通の人は結構いい加減な生き物だからです。

美味しいものを食べたいし、ボーナスが出ればパッと使いたい、新しい洋服も欲しい、で気がついたら貯金がない、となることが普通でもあります。


だからこそ、子どものうちから「入ってくるお金が増えても、使うお金の量は増やさない」を教えておくことが重要だと思うんです。
こうしておかないと、収入が多い人でもなぜか貯金がなくて困ることが考えられます。

がんばらなくてもいいように「どんな状況でも、必ずつみたて投資・預貯金をする」


上記のように、「入ってくる以上のお金を使わない」と「入ってくるお金が増えても、使うお金の量は増やさない」を子どもに伝えると、とりあえずお金には困らないはずなのですが、やっぱり人は結構いい加減なので、ついついルールを破ってしまいがちです。
そこで上記を頑張らないでも実行に移せるようにするために、仕組みを作ります。

それがiDeCo・NISA・企業型確定拠出年金です。


これを子どものうちに体感させると良く分かるかな、と思います。


方法はいろいろとありますが、次のような感じでもいいかな、と思います。
1. 子どもの通帳を作って渡す
2. 毎月の積み立て金額を設定する
3. お小遣いは積み立て金額を引いた金額を渡す(天引きにする)
4. 時々、記帳してあげる
こうすると、本人が「がんばらなくても仕組みでお金は貯まるんだな」と分かるのではないかと思います。

 

子どもだからと子ども用のお金の話にとどめない


上記の3つができていれば、そのまま大人になってからの資産形成に使えます。
 不必要な借金をしないから、働いている以上は、お金に困らない
 収入が増えても支出が増えないから、資産形成が(何もしないよりは)容易になる
 天引きの習慣は、積み立て投資に一部をそのまま回せる


正直なところ、100万円ほどの現金貯蓄があれば、医療保険やがん保険などに加入する必要性はとても小さくなります。

何かあったときに現金で賄えるからです。

「無駄な保険に入る」という出費も抑えられます(小さな子どもがいる家庭の生命保険・火災保険、自動車保険は除く)。
また、お金はどのようにも使える点がとても素晴らしい点です。例えば、医療保険では、医療目的にしかお金が使えませんが、貯金があれば、医療にも、学資にも、冠婚葬祭にも使えます。
今回は、子どものための金融教育についてでしたが、子どもも大人もお金の知識に関しては(教育を受けていないので)多くの場合、あまり変わりません。つまり、多くの場合、各家庭でしか金融教育をする機会がないのが現実ではないかと思います。


大切なお金のお話だからこそ、おうちでしっかりと行うのが大切なのかもしれませんね。

また、経済学での調査では、家庭でお金のお話をするおうちの子供の方が、将来お金に困りにくくなる、というデータが出ています。

ぜひ、おうちで、様々なお金の話をしてみることをおすすめいたします。

それではまた。

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