投資未経験者・初心者は本格的に投資すべき? それとも?

投資家に向いている金融商品

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貯蓄から投資へ! って本当に必要なの?

こんにちは。

広島市ファイナンシャルプランナー佐々木です。

 

なんだか最近「貯蓄から投資へ!」という雰囲気が高まっている気がします。

ですが、ほんの少し昔まではそんな空気はさほどありませんでした

 

じつは、この「貯蓄から投資へ!」には、

経済的な理由と、政策的な理由の二つから来ているようです。

 

正しく理解して、あなたに本当に投資が必要かどうか判断しましょう。

 

昔は投資をしなくてもお金が殖えた!!

まず、↓の図をご覧ください。

投資家に向いている金融商品

この図は、投資におけるリスクとリターンの概念図です。

リスクとリターンは、互いに比例するようになっています。

 

つまり、ハイリスクならハイリターンの金融商品。

ローリスクなら、ローリターンの金融商品。

 

というワケです。

点線の枠内をご覧ください。

 

株式投資が入っていますね。

株式投資は典型的なハイリスク・ハイリターンの金融商品です。

 

最悪の場合、無価値になりますし、

上手く行けば100倍超になることもあります。

 

そして、現在のローリスク・ローリターンの代名詞と言えば

定期預金と日本国債です。(グラフの左下をご覧ください)

 

どちらも、銀行が倒産したり、国が傾かない限り元本が保証されています。(銀行が倒産した場合は元本1000万円とその利息までが保証されています)

 

安全性が高いのですが、現在のような低金利時代ですと

年間利回りが1%にも届きません。

 

そうかといって、表の右下にあるような「サギゾーン」

に期待するのはダメです。

 

サギ商品は、ローリスク・ハイリターンなのです。

当然、そんな甘い話はなく、詐欺です。

 

ところが!

昔は、そうではなかったのです

投資家に向いている金融商品

グラフの中央下側をご覧ください。

ローリスク・ミドルリターンのポジションになんと、

「昔の預貯金・保険」があります。

(グラフに書忘れましたが「昔の国債」もここに入っています)

 

どういうこと?

つまり、30年くらい前は、ローリスク・ミドルリターンの商品が存在していたのです。

 

銀行ですから、(当時は)つぶれるなんて思ってません。

国の債券ですから、元本は実質保証されているようなものです。

 

ミドルリターンってどのくらい?

それは、6%程度です。

 

6%というとピンとこないかもしれませんが、

現在の定期預金利回りが0.01%とすると600倍です。

 

冗談みたいですがホントです。

複利で運用すると更にすごいです。

 

複利効果とは、殖えた利息にまた利息がつく状態です。

お金が雪だるま式に増える、夢のような状態です。

 

6%ですと、およそ12年で元本が2倍になります(!)。

つまり、家の頭金や、子供の学費、老後のお金などとして、

1000万円を預金しておいたら、

ほったらかしにしておくだけで12年で2000万円になったのです。

 

「ほぼ元本保証状態でそんなに増えるなんて、なにそれ! ズルい!」

本当にそんな感じです。

 

もちろん、現在は低金利時代ですから、そんなうまい話はありません。

あったとしたら、サギですのでご注意ください。

 

こんな具合に、夢のような金融商品があったのが一昔前です。

ですから、当時の普通の私たちは投資をする必要がありませんでした。

 

もし、現在にそのような国債があれば、

ニーサや確定拠出年金など普通の人は見向きもしないでしょう。

 

でも、現在は預貯金・国債だけでは増えません。

そこで、出てきた「空気」が「貯蓄から投資へ!」なのです。

 

売り手と政府の思惑?

ここで喜ぶのは、売り手ですね。

証券会社や銀行などの金融機関です。

 

なぜって、各種の投資商品を売りやすい「空気」ができたからです。

「老後が心配ですから、投資で増やしましょう!」というワケです。

 

一方、政府の方も、「投資から貯蓄へ!」と叫んでいます。

なぜでしょうか?

 

それは、政権の維持に株価が高い必要があるからです。

そう、株高=好景気=「その時の政府・政策、バンザイ\(^o^)/」

という図式ですね。

 

株価を上げるには、私たち普通の人が貯金していたお金を

株式市場に流しいれる必要があります。

 

そこで役立つのが、ニーサ・確定拠出型年金などの新システムです。

のんべんだらりと効果の薄い「積立投資」をさせて、株式市場にお金を流し入れたいのです。

 

そうすることで、見かけ上は、株高で景気が良い状態を演出できるからです。

もちろん、その他にも理由はあるでしょう。

 

年金制度の崩壊や低金利政策などの影響ですね。

ですが、それもこれも、政府の身から出たサビなのかも・・・?

 

結局あなたに投資は必要? 不必要?

いかがでしょうか?

「貯蓄から投資へ!」の空気が生まれた背景を知ると、

なんだかガッカリしたのではないでしょうか。

 

ここで大切なのは「自分で考える」ということです。

何を考えるのか? 具体的には・・・

 

売り手の意見を考える

「コツコツと投資信託で投資をすれば良いですよ」

・・・そうかな? もっといい方法があるんじゃないの?

 

政府の意見を考える

「株価が高いから、安心だよ」

・・・そうかな? 高値掴みになるんじゃないの?

後から見たら、官制相場でバブル状態なんじゃないの?

 

空気を考える

「貯蓄から投資へ!」

・・・そうかな? 新聞報道によれば、株式投資をする個人は2016年末で最低を記録しているけれど?

 

その上で、自分に投資が必要か考える

不要派・・・「じっくり計算をしてみたら、計画的な貯金・個人年金・定期預金などで老後の資金は大丈夫だ。だから私は投資をする必要が無い」

必要派・・・「余裕資金があり、夢がある。投資をしてみたい」

また、本当に生活に困っている人は投資をするべきではありません。

まずは、当面の生活を充実させることを考えたほうが健全です。

 

あなたは何のために投資をするの?

あなたが自分で考えた結論として、投資をしたいとします。

では、なんのためにするのでしょうか?

 

投資をするということは、

「大切なお金をリスクにさらす」ということです。

 

リスクとは、可能性の振れ幅です。

増えることもあれば、損をすることもある、ということです。

 

それでも投資をするということは、

その投資対象の国・地域が将来的に成長する、という目論見が必要です。

 

※果たして、少子高齢化の日本で、今後成長していくのかどうか、

良く検証しましょう。

(私は、さほど成長しないと思います。成長する余地の大きい世界の国・地域へと

大きな枠組みを利用して投資をするのが良いと考えています。これがインデックス投資です)

トピックスでは長期投資に懐疑的

投資はギャンブルではありません。

「貯蓄から投資へ!」の空気があるから、という理由だけで投資をするのは危険です。

特に国内に固執するのは危険ではないでしょうか。そう思いませんか?

 

投資が必要かどうかは、あなたの考え方によるところが大きいです。

これから投資をしたい方は、一度、考えてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

  • 昔は投資をしなくても、ほぼ元本保証でお金が殖やせた
  • 売り手や政府の意見の裏側を考えましょう
  • 投資をするなら成長する国・地域でないと効果は薄い
  • 投資の必要性はその人によって大きく異なる

 

 

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