行動経済学の基本が分かるおすすめ本【セイラ―教授の行動経済学入門】

行動経済学おすすめ本

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行動経済学に興味がわいたら読んでほしい本

こんにちは。

広島のファイナンシャルプランナー佐々木です。

 

本日は、

行動経済学のことをちょっと知りたいなー」

「何か良い本はないかなー」

 

と思っているあなたにおすすめの本をご紹介します。

 

行動経済学とは?

私は行動経済学の(名前だけ)学会会員なので、一言で定義できないのですが、

心理学と経済学が融合したようなものだという認識で入っても良いかもしれません。

 

通常の経済学というと、

結構堅苦しい印象ですが、

行動経済学は

 

(^◇^)「私にもそんな経験、あるある!」

 

と思わず膝を叩いてしまうことが

多いので、とても楽しい、と思います。

 

本日のおすすめ

今回おすすめするのは、

「セイラ―教授の行動経済学入門」です。

行動経済学おすすめ本画像元:アマゾン

 

セイラ―教授ってダレ?

タイトルにセイラー教授と書かれていますが、

誰なんでしょう?

 

じつはこの方、

2017年のノーベル経済学受賞者なのです。

 

ニュースでご存知の方も多いかもしれません。

リチャード・セイラ―画像元:ウイキペディア

 

ちなみに、本書には、同じく(別の年の)ノーベル経済学賞受賞者の

カーネマンさんとエイモスさんも共同執筆者です。

 

どんな内容?

ネタバレにならないように、ふんわりとご紹介します。

  • 損なのに、目先の利益ばかり追求しちゃうのはどうして?
  • 毎月のお給料は計画的に使えるのに、ボーナスを計画的に使えないのはどうして?
  • 投資で損をしちゃうのはどうして?

 

上記の内容がそのまま書かれているのではありません。

ただ、本書を読むと、その理由が分かるのです。

 

そして、それは日常生活における

私たちの不思議な行動の理由を証明してくれる、のかもしれません。

 

いつ書かれたの?

この本の最初の論文が書かれてからおよそ30年が経過していますが、

現在においても、全く色あせていません。

 

むしろ、現在にこそ、必要な本と言えるでしょう。

ちなみに私が読んだのは、初版が2007年版です。

 

伝統的な経済学の中の人間

ホモエコノミクスという人がいます。

 

どこにいるかというと、伝統的な経済学の中にいます。

 

こんな人です。

 

自己利益の最大化のために、

もっとも合理的な選択をするヒト

 

ちょっと堅苦しいですが、

 

まあ、スーパーマンのように正しい人という認識でしょうか。

 

間違った行動はしない、無駄がない人ですね。

 

行動経済学の中の人

ところが、実際の私たちは

けっこういい加減です。

 

困っている人がいれば、寄付をする人もいるでしょう。

(自分の利益を最大にするなら、寄付をしない、とも取れますし

また、別の見方をすると、寄付をする自分を演出することが、自分の満足度を最大にしているから、

むしろ合理的である、ともこの場合は取れますね)

 

電車で席を譲られて怒る人もいるでしょう。

(座った方が楽なのですから、年老いて見られたとしても

喜んで座るのが合理的かもしれません。

ただ、若くて健康な自分という認識が自分の満足度を大きくしているのなら、

老人扱いされたことに対して憤慨することが合理的なのかもしれません)

 

血糖値が高いのに、好きなものを食べちゃう人もいますね。

(自分の健康を自分で害するのは非合理的ですね。

しかし、目先の利益を追求することで短期的に幸せになるのなら、

むしろ合理的な行動ともいえるかもしれません)

 

実際の人間は、ちょっと経済学のモデルの中の人と違うのかもしれません。

 

なぜでしょうか?

 

その理由の一つは「人間だもの」だからではないでしょうか。

 

○○してもいいじゃない、

人間だもの

 

相田みつをさん?

(ちなみにいま、ウイキペディアを見ていたら、

セーラー教授は相田みつをさんのファンという文言がありました。

納得です)

 

 

そんな、従来の経済学と本来の人との間を埋める、

素敵な学問が、行動経済学の一面ではないでしょうか。

 

まとめ

今回は、行動経済学の本を探している人におすすめの本

2017年ノーベル経済学 受賞者の著書

 

「セイラ―教授の行動経済学入門」

をご紹介しました。

 

直接的には投資に役立たないかもしれませんが、

(特に長期投資ではあまり関係がないと思います)

(短期投資で損をしやすい人には、なぜ短期投資で失敗したのか理由が分かるかもしれませんが)

 

短期投資で損をするときは、

たいてい、非合理的な自分の行動なのかもしれません。

(しかし、目先の利益追求しているという点では合理的かも)

 

そして、その損をする理由は

「人間だもの」なのかもしれません。

 

とっても楽しくて役に立つ本ですので、

行動経済学に興味のある方は

ぜひ一度、ご覧ください。

 

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