こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
弊所では2016年より、定期的(現在は二週に一度のペース)に公開講座(セミナー)を開催しています。
思ったより長いですね(笑)。
早いもので、もう少しで百回目の節目を迎えることができそうです。
もちろん順風満帆ではなく、かつて、そしていまでも大雨や台風などの日には参加者が一名程度という寂しい状況になったりします(笑)。
内容は、初心者の方でもわかりやすいのに、資産形成の本質・運用にまで踏み込みます。
ところで、どうしてこのような公開講座が必要なのでしょうか?
それは「資産形成・投資・資産運用の知識を体系的に安価・安全に学べるところがなかったから」です。
私も昔(専門家になる前。もちろん、まだまだ勉強不足ではありますが)、「資産形成の勉強を始めよう! どこか学べるところはないかな?」といろいろと探しました。
そしていろいろな証券会社のセミナーに行ったり、無料のセミナーに行ったりしてみました。
当時は「無料で学びたい」という気持ちがとても強かったのです(笑)。
するとそういうところは、「売り手に有利」なセミナーであることが大半でした。
もちろんそれは健全な社会活動です。何も悪いことではありません。
しかし生活者から見ると、「ちょっと困る」状況です。
また、高価なセミナーや学校も存在しました。
全コースで三十万円くらいでしたでしょうか。
入会金も別途必要でした。
立派なチラシに、立派な建物で行っているようでした。
しかし、高すぎます。
(現在ではそのような高額なセミナーで得られる内容は、意味がない、と私は考えています。正しい金融知識は誰にでも公平に、安価で提供されるべきものであり、そもそも、高額な料金でなければわからないというのは不自然。また、市場が効率的であると仮定した場合(おおむねそうなっていると考えられます)、他者や市場を出し抜ける「秘密の方法」など存在しない、というのが現在の学術的な見地であるだろう、と考えています。まあ、当然ですが、当時の私は何となく「秘密の方法を知りたい」と、考えていました(笑))
とても「投資ってなんだか怖そう。安価に学びたい」と考えている私には手が出せません。
そこで私は「公的な資産に関する資格の勉強をし、資格を取ればいいのではないか」と考えました。
そのご、悪戦苦闘しながらなんとか国家資格の1級FP技能士の資格を取得しました。
1級の試験においては、二回も落ちました(笑)。
その後も、行動経済学会や、日本FP協会、金融財政事象研究会、各種の専門書で知識を積み重ねました。
そして2016年にようやく「公開講座」を開催することができるようになりました。
ちょっと長かったですね(笑)。
ちなみに個人の感想ですが、最も知識と時間、コストの面で学習効果が高かったのは、「各種の専門書」での自学であったように思います。
これは個人の意見ですが、「そもそも金融教育をする場所やその知識に長けた人、そしてそれを専門に行う人が、まだほとんどいないのではないか」と思います。
広島では、安価で安全(何も売ってないから)、そして理論的に体系的に資産形成を学べる公開講座があります。
ちょっとだけ苦労して(苦労しながら?)開催しています。
どうぞお気軽にご参加いただければ幸いです。
佐々木裕平