行動経済学とは? わかりやすくなる具体例 アンカリング効果

アンカリング効果とは? 行動経済学が分かりやすくなる具体例

今回は、アンカリング効果と呼ばれるものについて見てみましょう。

アンカリング効果とは、アンカー効果とも呼ばれます。

この場合のアンカーとは、いわゆる船のアンカー(いかり:錨)のような意味合いです。

念のための補足説明ですが、アンカーとは、水面に浮かんでいる船が、どこか別の場所に流れていきにくくするためのいかりです。たいていの船にはアンカーがついていると思います。大型船などは、船首の方についていた気がします。

台風クラスの強風の場合は、ダブルアンカーと言って、アンカーを二つともおろすこともあるようです。そうすると、流されはするものの、移動してしまう距離が短くなるようです。

行動経済学でのアンカーは、一般的に、基準となる点がその周辺で固定されてしまうことを指すようです。

本来、冷静に考えれば、高い・安いは絶対的な金額差で判断されます。しかし、私たちは、時として感覚で高い・安いを判断してしまうことがあります。

そして、それはアンカリング効果を上手に利用すれば、お店にとって、売り上げを左右することもできそうです。

行動経済学とは? わかりやすい具体例 アンカリング効果 田舎から上京した太郎君、高級ブランド店へ行くの巻

田舎から上京してきたばかりの太郎君は、青山というおしゃれな街へやってきました。

※登場人物・店名などはフィクションです。

「はー、ここが青山かー。人がいっぱいいるぞ。今日はお祭りかな?」

のんきな太郎君は青山をきょろきょろしながら散策していました。

「あっ! あのお店! 看板にチャネルって書いてある! よく知らないけど、きっと高級ブランド店に違いない! いっちょ、おっかあにバッグでも買って帰るか!」

太郎君は、わき目もふらずにチャネルのお店の奥深くへ入っていきました。

「よし! 田舎者だと悟られないように、一気にへと来たぞ。どれどれ、いくらぐらいなものかな?」

太郎君はふと目についた小さなポーチを手にしました。

「あれー! ゼロがいっぱいついてるよ! いちじゅうひゃくせん・・・10万円? うっそー!」

「いらっしゃいませ。お客様。いかがですか?」

驚く太郎君に、おしゃれなお店のおしゃれな人が声をかけてきました。

「け、けっこうなお手前で」

良く分からない受け答えをしながら、太郎君はそそくさとチャネルのお店を出ていきました。

太郎君は、いきなり値段の高いバッグを見てしまったので驚いてしまったのでした

「あー、びっくりした! あんな高いバッグを買う人、いるのかしら?」

はじめに見た値段がアンカーになる 行動経済学 アンカリング効果

驚いてお店を飛び出た太郎君ですが、せめてもう一軒、じっくりとお店を見ようと思いました。

「よし、今度は慌てないように、じっくりと外からチェックして行こう! 今度のお店は・・・グッシーか。うんうん、聞いたことあるぞ。これも高級ブランド店だ!」

太郎君はグッシーのお店に入る前に、まずは、ウインドウショッピングとしゃれこみました。

「こうやって、通りからデスプレイを確認していけばよかったんだ。うんうん、えーと、このバッグは・・・えっ、150万円? たっかーい!」

太郎君はひるみましたが、なんとか、勇気を振り絞って店内へと踏み込みました。

そして、入り口にも、ステキなカバンが飾ってあります。

「どれどれ、これは、なんと90万円! へー! スゴイ!」

太郎君は2件目ということもあり、少し落ち着いて、じっくり品物を見ながら奥へと進んで行きます。

「これは? 70万円! こっちは? 50万円! じゃあ、これは? 30万円!」

そして、店のまで行きつきました。

「はあ、はあ、こ、これは? ああっ! 10万円! 一番安い! これはお手頃価格! これをお土産に買おうかな?」

果たして太郎君は10万円のグッシーのバッグを買うのでしょうか?

感覚でとらえれば、値段の安い高いはアンカー次第? 行動経済学 具体例

太郎君が10万円のバッグを買うかどうかは分かりませんが、太郎君の反応は大きく異なっていました。

おさらいですが、太郎君が見たのは

  1. チャネルのバッグ 10万円
  2. グッシーのバッグ 10万円

でした。デザインなどは違いますが、ここでは無視します。

どちらも、同じ10万円ですから、どちらも太郎君にとっては同じ衝撃を与えるはずです。

しかし、一軒目のチャネルでは10万円に目玉が飛び出て、腰が抜けそうになりました。

そして、二軒目のグッシーでは、10万円のバッグが「とても安い・お値打ちだ」と安く感じてしまいました。

なぜでしょうか?

ここでは、二軒目の場合、ディスプレイや入り口の商品の150万円・90万円がアンカーとなりました。

つまり、超高額なお値段にアンカー(基準)がセットされてしまったので、10万円のバッグを発見した時には思わず「安い」と感じてしまったのです。

もし、グッシーの店頭に1万円のものばかりが並んでいて、10万円のバッグを発見すれば、1万円がアンカー(基準)となり、「高いなあ」と太郎君は感じてしまったのではないでしょうか。

このように、同じ金額のものでも、アンカーがどこにセットするか・されるかによって、行動が左右されてしまうことがあります。つまり、お店にとっては、売り上げを上げることができます。お客側からすると、感覚が狂って、割高なモノでも買ってしまうかもしれません。

この手法を使っているお店は、けっこうたくさんあるかもしれません。

もし、お店に行った時は、どこがアンカーなのか探してみると楽しいかもしれませんね。

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