資産形成とコペンハーゲン解釈の関係性とは

今回は、リターンの着地点と、コペンハーゲン解釈についてみてみたいと思います。

コペンハーゲン解釈とは量子力学の言葉です。私は専門ではないのですが、わかりやすく解説すると、将来の予測については正解が存在しません。

「存在する」のは確率だけであり、いわゆる正解は将来になって初めて確定するという考え方のようです。

 

 

未来はいつだって不透明。リターンの着地点は未来にならないと確定しない

こんにちは。

金融教育研究所の佐々木裕平です。

未来というのは常に不透明なものです。

そしてそれは資産形成においても同様です。

一年後のリターンがどこに着地しているかは、まだ決まっていないのです。

資産運用のリスクとは未来のリターンの分散

資産運用ではリスクという言葉がよく使われます。

このリスクとはどういう意味でしょうか。

それはリターンの着地点の分散、という意味合いです。

例えばある株式に投資をした場合、一年後のリターンは

  • プラスの15%かもしれない
  • プラスの5%かもしれない
  • 0%かもしれない
  • マイナス5%かもしれない
  • マイナス15%かもしれない

という風に、いくつもの可能性が想定されます。

※マイナスもリターンといいます。

 

そして資産形成ではこのリターンの分散を統計的にとらえて、その振れ幅をリスクと呼びます。

そして統計上、もっとも確率が高いところを期待リターンなどと呼びます。

もちろんこれは確率が高い、というだけであり、そうなるわけではありません。

厳しく言えば、一年後のリターンに対して、期待リターンはそれほどあてになりません。

ただ、リスク(値動きの散らばり)に関しては、おおむねその範囲になるだろう、と考えられています。

つまり、今現在では未来のリターンが何%になるかは、確率の問題だけであり、正解が存在していないのですね。

量子力学のコペンハーゲン解釈とは

量子力学の分野でコペンハーゲン解釈というものがあります。

これは、「存在する」のは確率だけであり、いわゆる正解は将来になって初めて確定するという考え方のようです。

例えば電子です。

電子は観測前には

  • Aという場所にある
  • Bという場所にある

という二つが同時に成り立っているようです。

AとBどちらの場所が正解なのか?

それは観測して初めて確定する事実のようです。

 

これは不思議なことに思えます。

そもそも正解が「観測前には確定していない」のですから。

事前にわかっているのは確率のみ、というわけです。

資産運用のリスクとコペンハーゲン解釈はなんだか似ている

この資産運用のリスクの考え方とコペンハーゲン解釈は似ていると思います。

どちらも、実際に観測(未来にならないと)してみないとわからない、という共通のことがあるからです。

また、大きく引いて考えてみると、人生もまたリスクとコペンハーゲン解釈なのかもしれません。

  • 人生でAかBかの選択肢に迷ったとき
  • 選んだ選択肢が間違いだった時
  • 選んだ選択肢が正解だった時

悩んだり、悲しんだり、喜んだりします。

でも、それは観測前には正解がじつは決まっていないのかもしれません。

だから悩みすぎてもいけないし、間違いでも落ち込みすぎてはいけないし、正解でも喜びすぎてもいけないのかもしれません。

だって正解が事前に確定していないのですから。

 

資産運用では一年後にどうなるかはわかりません。

だからこそ、統計上のリスクをもとに、リスク許容度を考慮した投資を慎重に行うことも重要なのかもしれません。

 

 

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