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分配金狙いでコツコツ増やすならこの1種類を理解しましょう
ETF(上場投資信託)にも、投資信託と同じく、
分配金のあるタイプがあります。
※投資信託とは銀行や証券会社で売っている投資信託を指します
株式市場に上場していないので正確には非上場投資信託と呼びますが、ここでは俗称の投資信託で統一します。
毎月分配型の投資信託と分配金付きのETF(上場投資信託)の違い
分配金のメジャー選手といえば、毎月分配型の投資信託が有名です。
まずは、毎月分配型投資信託とETF(上場投資信託)の分配金付きとの違いを理解しましょう。
結論から言うと、ETF(上場投資信託)の方が、多くの面で優れています。
- ETF(上場投資信託)には特別分配金がない
- コストがETF(上場投資信託)の方が安い傾向にある
- ETF(上場投資信託)の方には元本払い戻し金がないので複利で増やしやすい
この3点ですが、いずれもお金を大きく増やすのに不可欠なポイントです。
言い換えれば、毎月分配型投資信託は個人投資家にとっては不完全な金融商品だといえるでしょう。
外国債券型のETF(上場投資信託)について
ETF(上場投資信託)の分配金で、できるだけ高いものを探すと、まず外国債券のETF(上場投資信託)に出会います。
この外国債券とは、海外の国・地域の国債がメインです。
次のようなものがあります。
証券コード:略称:おおよその利回り(基準価額によって変動)です。
- 1349 アジア債券 3%
- 1361 is 米国HY債 6%
- 1362 is 新興国債券 6%
簡単に言うと、債券ばっかりが集まった投資信託です。
国債・社債とは?
1・3は国債です。
国債というのは、国の借金の証書のことです。
満期が来たら、買った時の金額が返ってきます。
もちろん、利回りもあります。
株などの金融商品と違い、値動きが小さいのが特徴です。
※元本を下回ることはありますので、ご注意ください。
2の社債は、会社の借金の証書ですね。
値動きが国債よりも激しい傾向にあります。
なぜそんなに利回りが高いの?
国債なのに、利回りが6%近くもあるので、怪しい感じもします。
ですが、かつて30年ほど前は、日本もこのような感じでした。
今でこそ、銀行の利回りが0.01%程度ですが、
30年ほど前は、日本でも銀行の定期預金や郵便局の貯金でも利回りが6%あったのです。
つまり、1000万円預けていれば、12年間で複利で2000万円になった時代があったのです。
そして、今、それが新興国などで起こっているのです。
国内ばかりで利回りの良い商品を探していると、
低金利時代なので中々利回りの良いものはありませんが、
世界に目を向けるとあるのですね。
そして、それはETF(上場投資信託)という形で
誰でも東京証券取引所を介して売買できる時代なのです。
ほんの十年くらい前だと個人ではまず、できませんでした。
新しい投資のスタイルと言えるでしょう。
分配金のあるETF(上場投資信託)の上手な使い方
分配金のあるETFは基本的に長期保有が原則です。
それは、価格があまり上下しないので売却益を狙いにくいからです。
(比較的安い時期に)一度買ったら、できるだけ長く保有しましょう。
そして、できるだけ利益を再投資します。
こうすることで複利効果が発生して、資産を早く大きくしやすくなります。
ただし!
これが難しい!
それは「資産効果」があるからです。
資産効果とは
資産効果とは、含み益や売却益・インカムゲインなどで利益生まれている状態に発生しやすくなります。
簡単に言うと、気持が大きくなって、お財布のひもが緩んでしまうのです。
そのため、合理的に考えれば再投資して複利効果を発生させた方が有利なのに、
ブランドものを買ったりして、パッと使ってしまう現象です。
困った現象です。
分配金のないETFなどの注意点
ETF(上場投資信託)の中には分配金のないものもあります。
金や原油などの商品系がそれに当たります。
分配金のないETF(上場投資信託)は売却差益でしか
利益をあげられません。
長期保有してもあまりメリットがありませんのでご注意ください。
まとめ
- 分配金狙いなら、外国債券のETF(上場投資信託)が有利
- 利益を再投資することで早くお金を大きくできる
- 資産効果にご注意を!
文責:広島のファイナンシャルプランナー 佐々木裕平 金育研究所