資産運用裏話 陥りがちな【100万円】の危険な運用方法

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知らないうちに歪んだ【負け投資】スタイルになっていませんか?

こんにちは。

今回は、人がよく陥りがちな投資のについて見てみましょう。

 

行動経済学から投資家の陥りがちな罠を学ぶ

行動経済学という学問があります。

これは、経済学に人の気持ち を融合させたような学問です。

 

2017年のノーベル経済学賞も、行動経済学のリチャード・セイラ―さんなのです。

一番ホットな経済学と言えるかもしれませんね。

ちなみに私は行動経済学の学会員(の端くれ)です。

行動経済学とは 具体例 本 佐々木裕平

そんな行動経済学の一例にこんな現象があります。

投資にそのまま当てはまるので見てみましょう。

 

競馬では最終レースに近づくにつれて、損をしやすくなる?

例えば、競馬のレースです。

あなたは競馬場にやってきました。

 

最初のレースから、最後のレースまで行うつもりです。

軍資金は100万円です。

投資額が100万円ということですね。

福沢諭吉

さて、あなたに質問です。

最初のレースはどうしますか?

 

  1. 一発大穴勝負で100万円を全部、大穴につぎ込む
  2. 最初のレースだから、資金の一部を手堅い組み合わせに賭ける

 

次第にあなたの思考はゆがんでくる?

いかがでしょうか?

普通は、最初から全資金を大穴につぎ込みませんよね。

 

だって、確率的に低そうですし、

そんなことをしなくても、まだまだレースは残っており、チャンスが多いからです。

 

これは投資でも同じです。

最初のうちは、手堅く資金を分散させて、比較的堅実な投資対象を選びます。

この状態はまだ、あなた(私たち)の考えはゆがんでいません

 

負けがこんでくるとゆがみだす・・・

堅実にレースを運んでいたあなたですが、

今日はどうも調子が悪いようです。

 

最終レースの段階で、残りの所持金は10万円にまで減ってしまいました。

大きく負け越し ています。

 

この場合、あなたはどうしますか?

  1. 一発大穴勝負で残りを全部、大穴につぎ込む
  2. 最後のレースだから、資金の一部を手堅い組み合わせに賭ける

 

歪んでしまうのが普通?

いかがでしょうか。

大穴勝負に賭けたほうが、なんとなく良いような気がしませんか?

 

それとも、最初と同じ気持ち で、負け越しを認めて堅実に賭けますか?

実験では、最終レースに近づくにつれて、大穴に賭ける人が増えるようです。

 

なんとなーく、気持ちが分かりますね。

ですが、冷静に考えれば おかしなお話です。

 

負けがこんでいるからこそ、

損失を抑えて、堅実な(勝率の高い)賭けをする方が合理的なはずだからです。

 

投資でもやっぱりゆがみだす・・・

では、投資ではどうでしょうか?

こちらはデータがありませんので、私の想像と今までの経験からの意見ですが、

多くの人は競馬と同じように

負けがこむと、一発逆転、一攫千金を狙いだす

傾向があるように感じます。

 

ですが、これもおかしな話です。

負けていようが勝っていようが、合理的な投資が必要なはずなのです。

 

今のあなたはどうですか?

ひるがえって、今のあなたはどうでしょうか?

 

負けが多かったから、と言って、大穴的な投資をしていませんか?

残りの投資期間が短い からと言って、コツコツタイプのインデックス投資よりも

一発逆転の個別株レバレッジを利かせた投資をしていませんか?

 

もっとも合理的な(ただし地味な)インデックス投資に魅力を感じなくなっていませんか?

もし、そうなら、あなたの思考はすでに、最終レースのゆがんだ状態になっている・・・かもしれません。

 

いつでも、どんな状態でも、常に合理的に行動することが投資では必要なのです。

そして、それは同時に、人であるがゆえにむつかしいのです。

自己を制するには、長い期間、禅の修行などが必要でしょう。

 

しかし、真に合理的なインデックス投資を学ぶと、簡単にそのジレンマから脱出できます。

 

従来の経済学では?

ちなみに従来の経済学では、

人は合理的な行動をする、

のが前提ですので、最初から最後のレースまで

どんなに負けても合理的な行動をする・・・という前提です。

 

でも、そんな人は少ないですね。

投資でも競馬でも、負けがこんでくると、ゆがんだ考え方をしてしまうのが

私たち普通の人なのです。

 

この気持ちが入った経済学が行動経済学の本質なのかもしれませんね。

実に面白い学問です。

 

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利益を上げやすい仕組み(非課税制度)といえば

つみたてニーサや確定拠出年金です。

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一攫千金の投資ではなく、着実な資産形成に向いています。

(投資ですから、損をする可能性があります。常にプラスになる投資は、預貯金などを除いてありません)

 

ですから、つみたてニーサの推奨銘柄の9割近くはインデックス投資信託です。

同じように利益が出たとしても、

投資では、1%のパフォーマンス・コストの差が、

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